フレッシュな香りで癒しを♪パインのアロマオイルが持つ効果・効能

パインとはどのような植物?

パインとは松のことです。木材として使われているイメージが強い方も少なくないかもしれませんね。パインのアロマオイルはすっきりとしたさわやかなバルサム調の香りが特徴です。

今回はパインのアロマオイルを特集していきます。パインとのブレンドに適したアロマオイルも合わせてご紹介していくので、参考にしてみてはいかがでしょうか。

パインの種類

一般的にパインは、非常に大きく30m以上にまで生育するマツ科の常緑針葉樹です。イギリスが原産ですが、現在ではヨーロッパ北部全域、アメリカ、カナダに広く見られています。

パインと呼ばれる精油にはいくつかの種類があります。ヨーロッパ・アカマツとも呼ばれるパイン・スコッチ、パイン・マリタイム、パイン・ブラックなど細かく分けると5種類ほど精油が使われています。中には取り扱いに注意が必要な種類も。

特にドゥオーフパイン(別名マウンテンパイン)は皮膚刺激性がかなり強いため、アロマテラピーで使用すべきではないといわれています。

また、パイン・スコッチなど葉や実からエッセンシャルオイルを抽出するものは安全なのですが、木部から抽出されるエッセンシャルオイルもあり、質が悪く、アロマテラピーでの使用には不適合。

似たような名前のエッセンシャルオイルがおおいので紛らわしいのですが、アロマテラピーに使用できるものであるかどうかを検証の上使用するようにしましょう。

パインのアロマオイルが持つ効果・効能

パインのアロマオイルはリフレッシュ効果が高いので、気持ちをすっきりさせたいときや、気分転換がしたいとき、頭をクリアにしたいときなどに使用するのに向いています。

パインのクリアな香りからは森林浴をしたいときのような効果が得られるため、気持ちが沈みがちで元気が出ないようなときに使うのもおすすめです。

また殺菌作用があるので、風邪や感染症予防に活用するのも良いでしょう。特に喉や鼻の諸症状を緩和させる効果が期待できます。

抗炎症作用もあるので、お肌が荒れてしまっていたりニキビができやすかったりする方の、お肌のケアに使うのもおすすめできます。

ただし敏感肌の方の場合刺激になってしまうことがあるので、あらかじめパッチテストを行うことをおすすめします。

シックハウス対策にも!

パインのエッセンシャルオイルは、すがすがしく心地よい芳香を持つ上に、優れた抗菌特性もあります。

寝る前にアロマランプでお部屋に香らせれば、気分をすっきりとリフレッシュすると同時に、お部屋の空気を浄化してくれるという効果も期待できるのです。

パインも含め、ウッディ系のエッセンシャルオイルのほとんどに、シックハウスの原因となるホルムアルデヒドを分解する極めて高い作用があることが、最近の研究で明らかになっています。

パインを含むマツ科のエッセンシャルオイルもヒノキ科の精油と並んで高い効果を確認。いろいろな場面で、エッセンシャルオイルを建材に混ぜてシックハウス対策に役立てる研究が始められているそうですよ!

お子様がいらっしゃるお家や、空気に敏感な方々はぜひパインのエッセンシャルオイルをお部屋で焚いてみてくださいね。

パインのアロマオイルの効果的な使用方法

パインのアロマオイルの効果的な使用方法をご紹介します。

基本の芳香浴

パインのアロマオイルの活用方法としては、基本は芳香浴がおすすめです。気分をすっきりとさせてくれるので、勉強や仕事の合間など、リフレッシュしたいときに香りを活用するのも良いでしょう。

芳香浴はアロマディフューザーやアロマライトを使用すると簡単です。そうしたアイテムがない場合でも、お湯を張ったボウルなどにアロマオイルをたらしたり、ハンカチやティッシュなどにしみ込ませたりするだけでも、芳香浴を楽しむことは可能です。芳香浴はとても気軽にできるアロマオイルの使用方法なので、ぜひ気軽に試してみてください。

アロマバス

お風呂にエッセンシャルオイルを加えて入浴時間を楽しむアロマバスもパインの効果的な使用法のひとつ。体が冷え切ってしまう冬や夏場の強い冷房の風が苦手な方は、パインの爽やかでぬけるような香りを感じながらゆっくりとお湯に浸かってみてください。

フレッシュで心地よいパインの香りは、気分を前向きにしてくれて、カサカサと乾燥してしまった心身をリフレッシュしてくれます。

ただし注意点がいくつかあるので使用の際はご注意を!敏感肌の方に対してはまれに刺激になる場合があるため、2-3滴程度を目安に使い、香りがたたないからと過剰に入れすぎないように注意してご使用下さいね。

少量のオイルであっても刺激を感じる場合は、少量のキャリアオイルや蜂蜜、ミルク、塩などに一旦パインのエッセンシャルオイルを溶かしてから浴槽に入れるとよりマイルドになりますよ。(お肌に合わない方は無理に使用しないように!)

アロマスプレーを作るのもおすすめ

風邪予防のために使ったり、お部屋の空気をリフレッシュさせたりするのに使える、アロマスプレーを作るのも良い方法です。お部屋をクリアな香りにしたいときや、気分転換したいときにシュッとするだけなので、かなり手軽に使うことができますよ。コンパクトなミストボトルに入れておけば、持ち歩きもできます。

アロマスプレーは精製水と無水エタノールを使って作ります。精製水や無水エタノールはドラッグストアなどで比較的安価に購入することができますよ。それらとアロマオイル(精油)を混ぜるだけなので、アロマクラフト初心者の方にもおすすめです。

パインと相性の良いブレンドにおすすめのアロマオイル

パインとのブレンドにおすすめのアロマオイル:ユーカリ

殺菌効果・抗菌効果の高いユーカリのアロマオイルは、風邪予防がしたいときなどにパインとブレンドすると、さらに効果がアップするのでおすすめです。またユーカリもすっきりとした清涼感のある香りなので、香りの相性も良いですよ。

ユーカリには「ユーカリラディアータ」「ユーカリグロブルス」「ユーカリシトリオドラ」があり、それぞれ香りが作用が異なります。「ユーカリラディアータ」「ユーカリグロブルス」は殺菌効果が高いので、風邪や感染症の予防、お掃除などに活用するのに適しています。「ユーカリシトリオドラ」はレモンのような香りが特徴で、殺菌効果などは弱めな分、防虫効果やデオドラント効果が期待できます。

ユーカリは妊娠中の使用はできないアロマオイルなので、妊娠中方は使用を避けるようにしてください。

パインとのブレンドにおすすめのアロマオイル:タイム

タイムのアロマオイルはすっきりとしたスパイシーな香りが特徴です。抗菌作用・抗ウイルス作用・免疫強化作用があるので、パインと組み合わせて風邪予防などに活用するのが良いでしょう。

また無気力になりがちなときや元気が出ないようなときに使ってあげると、気持ちをすっきりさせる効果が期待できます。朝に芳香浴をするのも良いでしょう。なおタイムのアロマオイルは作用が強めなので、使用する際は量と濃度に気を付けてください。また妊娠中の使用は避けるようにしましょう。

パインとのブレンドにおすすめのアロマオイル:レモン

フレッシュでみずみずしい、レモンの果実そのままといった香りのレモンのアロマオイル。使いやすいのでアロマ初心者の方にもおすすめです。すっきりとした香りにはリフレッシュ効果があるので、パインと組み合わせて気分転換がしたいようなときに使うのも良いでしょう。また殺菌効果もあります。

レモンのアロマオイルにはさらに、血流を促進させる効果もあるので、冷え性の方やむくみが気になりやすい方にもおすすめできます。なおレモンのアロマオイルは柑橘系で光毒性があるため、身体に塗布した場合には、直後に日光に当たらないようにしてください。

パインとのブレンドにおすすめのアロマオイル:サンダルウッド

サンダルウッドのアロマオイルは、ウッディ調のやや甘く穏やかな香りが特徴のアロマオイルです。お香にも使用される香りなので、日本人には馴染み深い香りであるとも言えます。

サンダルウッドには殺菌作用・消毒効果があるので、同じく殺菌作用のあるパインと合わせて、風邪予防やお部屋の空気をすっきりさせたいときに使用するのに向いています。また気持ちを落ち着ける効果があるため、緊張感が取れないようなときや、リラックスしたいとき、瞑想のときなどに使うのもおすすめです。

サンダルウッドのアロマオイルは、香りが残りやすいので、服などにつけてしまわないように気をつけてください。また妊娠初期と、うつ病の方は使用を避けるようにしましょう。

パインとのブレンドにおすすめのアロマオイル:ラベンダー

アロマオイルの定番ラベンダーも、パインとの相性が良いです。ラベンダーにも殺菌効果があるので、殺菌作用を高めたい場合にパインと組み合わせると良いでしょう。ラベンダーはスキンケアにも使いやすいので、ニキビケアなどにもおすすめですよ。

ラベンダーはリラックス効果の強いアロマオイルですが、高濃度で使ってしまうとかえって眠れなくなったりしてしまうことがあるようなので、濃度と量に注意して活用するようにしてみてください。

パインとのブレンドにおすすめのアロマオイル:ティーツリー

同じく爽やかな香りでパインと相性がいいエッセンシャルオイルであるティーツリーのエッセンシャルオイル。清潔感あふれるクールな香りで有名です。抗菌作用もあり日常の様々な用途に役立ってくれます。

アロマテラピーにおいては、ラベンダーと並んで最も良く使われるとても身近なエッセンシャルオイルですよね。エッセンシャルオイルの原料となるティートゥリーの葉は、優れた特性を持つことから、原産地オーストラリアのアボリジニに古くから利用されてきました。

パインのように気持ちを冷静にし、はっきりさせてくれるエッセンシャルオイルで、特にイライラしたり細かいことがいちいち気になってしまうような場面で役立ってくれます。イライラした気分に悩まされているときには、パインとブレンドしてティッシュやハンカチを使った芳香浴やアロマバスに使ってみてください。

すっきりとした2つの香りが、混乱した心を平常心に戻す手助けをしてくれますよ。

パインとのブレンドにおすすめのアロマオイル:サイプレス

サイプレスの爽やかなエッセンシャルオイルも、パインとの相性がいいです。ヒノキ科の針葉樹である、サイプレス。日本では「イトスギ」とも呼ばれています。イタリアなどヨーロッパの風景ではサイプレスが並んだ美しい光景をみることができますね。

とても腐食しにくい植物のため、地中海沿岸の国々では彫刻や船、家など様々な方法で使われてきました。

香りはどことなくヒノキを思わせ、ヒノキに親しんできた私たち日本人にはなじみ深いもの。ウッディー調のなかにも、リフレッシュさせてくれるすっきりとした香りがあります。爽やかさのある香りなので、香水や石けんにもよく利用されます。

心を落ち着かせて浄化する鎮静効果がよく知られています。また、変化を恐れずに前に進むパワーももたらしてくれると言われていますよ。

免疫力の向上にも効果が期待されていて、風邪の時にも効果があります。

パインとサイプレスのブレンドは同じウッディ系の爽やかな森林浴のような香りになり、冬こもりがちな室内の空気を浄化させるにはぴったりの香りです。

パインとのブレンドにおすすめのアロマオイル:クローブ

クローブは、強くスパイシーな香りの中に、どこかまったりとした穏やかな香りも同時に併せ持っています。すこしシャープなその香りは、爽やかなパインとの相性がとてもよいです。クローブには強い高揚特性があり、気力を高めたいときや、集中的に勉強や仕事に取り組みたいときに役立ってくれる香りだと言われています。

刺激が強いので肌に使用すること以上にハウスキーピングにはとても便利に使えるエッセンシャルオイルです。虫除けの効果があるため、夏にアロマランプやアロマディフューザーでお部屋を満たすと、スパイシーな香りが涼しさを感じさせると同時に、心地のよい香りを持つ上質な虫除けになってくれますよ。

パインの爽やかな香りとちょっぴりスパイシーなクローブの香りのブレンドは、部屋の空気を浄化しながら虫除け対策にもなります。

パインとのブレンドにおすすめのアロマオイル:ローズマリー

お料理でも使われるローズマリー。観葉植物や食事用のハーブとして育てていらっしゃる方も多いでしょう。

ローズマリーのエッセンシャルオイルは、クールで清涼感のある染み透るような香りが特徴。その爽やかで抜けるような香りはユーカリにも良く似た香りです。アロマテラピーにおいては、ラベンダー、ティートゥリー等に次いで頻繁に使われるエッセンシャルオイルの1つで、一般的にもとても馴染みのある香りですよね。

ローズマリーのすーっとした刺激のある香りは、爽やかなパインの香りに少しのアクセントを加えてくれます。

ローズマリーの香りは気持ちを鋭敏にさせてくれるため、勉強部屋や仕事場の香りとして最もお勧めできるエッセンシャルオイル。記憶力や集中力を発揮してがんばりたい場面でも、ローズマリーのシャープで目が醒めるような香りは心身の支えになってくれます。

受験生の方や、少し無理をしてでも集中して仕事を片付けたいときに、お勧めのブレンドです。

パインとのブレンドにおすすめのアロマオイル:シダーウッド

シダーウッドはヒノキ科の植物で、先ほどご紹介したサイプレスほどではありませんが、ヒノキ風呂に浸かったときに感じる香りに少し似ています。温もりを与えて心を落ち着かせてくれる香りです。

同じウッディ系の香りとしてパインとはとても相性がよく、心を落ち着ける時にぴったりです。

パインのアロマオイルを使用する上での注意点

品質の良いアロマオイルを選ぶようにしよう

アロマオイルはしっかりと効果を得るためにも、安全に使うためにも、しっかりとした品質のものを選ぶことが大事です。

「エッセンシャルオイル」や「精油」と表記されているもの、原材料や原産地が明記されているものを選ぶようにしてみてください。できれば専門店などで、信頼がおけるメーカー・ブランドのものを購入すると良いでしょう。

アロマオイルは基本的に開封後1年以内に使い切る必要があります。劣化してしまったものや使用期限が切れてしまったものは、安全のために使わないようにしてください。またアロマオイルは品質を保つために、高温多湿を避けて、直射日光が当たらない場所で保管するようにしましょう。

万が一トラブルが起こってしまった場合には速やかに医師に相談を

アロマオイルはパインに限らず、使用上の注意や用法用量をしっかり確認してから使用することが大事です。特に妊娠中の方(妊娠初期は基本的にアロマオイルの使用はNGです)や授乳中の方、薬を服用していたり持病のある方、植物アレルギーのある方は、禁忌に該当する場合があるので特に注意しましょう。

また万が一トラブルが起こってしまった場合には、速やかに使用を中止して、医師の診断を受けるようにしてください。また何か不安がある場合にも、医療機関に相談するようにすると良いでしょう。

パインのアロマオイルを使って、心身共に健康になりましょう♪

パインのアロマオイルの効果や特徴、パインとのブレンドにおすすめのアロマオイルなどをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?ぜひパインのアロマオイルを活用してみてくださいね!

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