アロママッサージの仕事するのに資格は必要か?
結論からいうと、アロママッサージの仕事するのに資格はなくても問題ありません。必要な国家資格などもありません。
しかし、マッサージを行うことは日本では、医療行為にあたりますので、国家資格が必要になります。基本的に「あん摩マッサージ師」や「柔道整復師」などの国家資格を持つ人しか行うことができないことになっています。
したがって、国家資格がない「アロマセラピスト」が「アロママッサージ」という言葉を店名などに掲げることはできません。
あくまでも、「アロママッサージ」とは、アロマオイルを使ってお客様に癒しを提供する、という位置づけになりますので、そこはしっかりと理解しておくようにしましょう。
資格を持っていることが証明になる
また、個人でサロンを開業するのにも必要な資格はありません。もちろん、自宅などでサロンを開く場合は、開業届を提出する必要がありますが、それだけでサロンのオーナーになることも可能です。
しかし、アロマの資格を持っていることが、しっかりとした実力を身につけたセラピストの証明になるのは間違いありません。
アロママッサージを受けに訪れるお客様に安心して来ていただき、信頼して施術を受けていただくためには、やはり資格の取得はしておいたほうがよいと言えるでしょう。
そして、アロマの仕事につきたいと考える人は、資格をとるだけで満足するのではなく、技術力をしっかり身につける必要があります。
一度だけではなく、リピートしてお客様にきていただくためにも、お客様に芯からリラックスしていただけるような技術力を身につけたセラピストになる必要があるのです。
アロママッサージの資格の種類一覧
それでは、アロママッサージの資格の種類を紹介していきます。
アロママッサージの資格①アロマテラピー検定(AEAJ)
アロマを趣味で楽しみたいという人やアロマ入門者におすすめなのが、「アロマテラピー検定」です。
特に仕事にいかしたい、という考えはなく、家族や友人などにアロママッサージを行って癒してあげたい!という人にはよい資格だといえます。
また、アロマの仕事は気になるけど、まだほとんど知識がないという人も、まずチャレンジするのにはよい資格だと言えるでしょう。
日本では最も知られているアロマの資格で、1級、2級とありますが、合格率が90%と高く、合格しやすい資格となっています。
ただ、アロマに関する仕事につきたい、という人は、さらに別のアロマの資格を目指す必要があるでしょう。特にアロママッサージの技術を身につけたいという人におすすめの資格をご紹介します。
アロママッサージの資格②アロマトリートメントアドバイザー(JADP)
アロママッサージのことを「アロマトリートメント」と呼びますが、そのアロマトリートメントの知識を持つ証明となる資格が、「アロマトリートメントアドバイザー」です。
アロマトリートメントとは、アロマオイルを使って全身をマッサージするリラクゼーションのことを指します。
肌にアロマオイルを直接ぬってマッサージすることで、肌が有効成分を吸収し、それがリンパなどに作用して不快な症状をやわらげる効果があります。アロマオイルの違いによっても体にもたらす作用も異なります。
アロマの香りに包まれてここちよいマッサージを受けることで、リラックス効果が得られ、癒されるのはもちろん、体調もよくなるのです。
こちらの資格取得のためには、アロマトリートメントの技術や各アロマオイルにどういった作用があるのかなど専門的なスキルを学ぶ必要があります。
試験はカリキュラム修了後、在宅で受験することができます。70%以上の得点が取れれば合格できるので、アロマ初心者の方におすすめです。
取得すれば、美容業界はもちろん、介護・福祉業界などでの仕事にも役立つでしょう。
アロママッサージの資格③アロマ&ケアスペシャリスト(JAFA)
アロマオイルを使って体のメンテナンスの方法や、アロマオイルを使ったセラピー方法などを学びたいという人におすすめの資格が、「アロマ&ケアスペシャリスト」です。
「アロマ&ケアスペシャリスト」は基本的なアロマの知識から、アロマを使ったケアの実践方法まで、幅広く学ぶことができます。
「アロマ&ケアスペシャリスト」の資格を取得すれば、普段の生活にアロマを上手に取り入れて、家族や友人にもアドバイスすることができるようになるでしょう。また、個人での開業などビジネスにいかすこともできます。
合格率は発表されませんが、約1カ月程度の勉強で合格が可能な資格といえます。
アロマ&ケアスペシャリストの資格取得するのには、スマホで資格取得できるformieの通信講座を受講する必要があります。空き時間にスマホで気軽に学習できるのでとても便利です。
アロママッサージの資格④アロマセラピスト(英国IFPA)
より本格的にアロマを勉強したい人や、技術力の高いアロマセラピストを目指す人におすすめなのが「アロマセラピスト(英国IFPA認定)」です。
こちらの資格は、イギリスの「国際プロフェッショナルアロマセラピスト連盟」の資格となります。IFPA認定の「アロマセラピスト」は世界最高レベルとされ、難易度も高いものとなっています。
IFPAのアロマセラピストの資格を取得したら、アロマの仕事をする上でも、実力者として認められ、個人でのサロン開業なども自信をもってできるでしょう。
また、海外でアロマの仕事に就きたいという人や、これまでのアロマの資格より、さらい価値のあるアロマの資格を取りたいと考えている人におすすめです。試験内容は、解剖生理学やアロマセラピー理論、そしてアロマセラピーマッサージ実技となっています。
IFPAの日本の認定校で専門性の高いアロマに関する理論や実技が組み込まれたカリキュラムを受講することができます。費用はスクールにより異なりますが90万円程度~となっています。合格率は約60%程度です。
IFPA認定校は、卒業後のつながりも強く、取得すればアロマの仕事の可能性がどんどん広がるでしょう。
アロママッサージの資格⑤国際アロマセラピスト(IFA認定)
国際アロマセラピスト資格とは、「国際アロマセラピスト連盟 (IFA)」 主催の世界最高峰のアロマセラピスト資格です。
この資格を目指す場合は、英国IFA認定の学校で1年半から2年ほど本格的に学習する必要があります。
アロママッサージに該当するアロマトリートメントの技術をはじめ、解剖学や精油学、アスリートのケア方法や、メディカルアロマとその学習範囲は多岐にわたります。学校では様々な精油を使ってたくさんの症例を経験することができます。
技術力をもった一流のセラピストになりたいと考える人には、アロママッサージの技術をしっかりと習得できるのでおすすめの資格です。
受験料はIFA認定校により違ってきますが、90万円程度~になっています。合格率はIFA認定校によって違います。合格発表は学校から本人へ通知されます。
イギリスのアロマセラピスト連盟(IFA)のが認定しており、国際的にも認められたアロマの資格なので、日本はもちろん、海外でもアロマの仕事をするのに役立つでしょう。
特に、医療、介護で代替療法として使われるアロマテラピーについて興味のある人にもおすすめの資格です。
アロマの資格をとってアロママッサージの技術を身につけよう
日本では「アロママッサージ」を中心に行う公的な資格はありません。
医師法や薬事法に関わるような「治療」としての「アロママッサージ」を行うことはできないことになっているからです。「アロママッサージ」はあくまでもアロマオイルを使ったリラクゼーションやトリートメントの範疇であることを頭に入れておきましょう。
アロマの資格取得までは、高額な金額や時間が必要になる場合もあります。
自分がアロママッサージを趣味で行いたいのか、仕事にいかしたいのかによって目指す資格も違ってきますので、どういった方向に自分が進んで、アロマの知識をいかしていきたいのかよく検討してみましょう。