【動悸や息切れを感じたら】更年期障害による不整脈の原因と対策方法

更年期障害で起こりやすい症状の1つに「不整脈」があります。特にたくさん動いたり運動をしたわけでもないのに、脈が速くなったり遅くなったりするという方は注意が必要です。不整脈は突然死などの原因にもなる、とても怖い症状です。更年期障害による不整脈の原因や予防方法を知って、正しい対処をしていきましょう。

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更年期障害と不整脈の関係性は?

不整脈とはなんぞや?


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不整脈と聞くとちょっと怖いイメージがありますよね。実は不整脈には怖いものと怖くないものがあるようです。仕組みをよく知り、起こりうるさまざまなケースを理解し、備えや治療をしておけば、不整脈を必要以上に怖がることはありません。
不整脈とは言わば心臓のリズムが崩れている状態。中年以上の人であれば1日に1~2回は不整脈が見つかります。ストレスや睡眠不足、疲労などでも不整脈が起こりやすくなりますから、誰にでも起こるものなのです。

不整脈の自覚症状


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不整脈は脈の打ち方がおかしくなることを指すので、通常と違う状態、例えばドキドキとした動悸がしたり、脈をとった時に以上に速かったり遅かったりというときに気づきます。会社の健康診断で「不整脈がありますね」と言われるまで全く分からなかったということも。運動や精神的な負担を感じているとき、興奮したり不安になったりしているような状態で起こる不整脈は一時的なもので、落ち着きを取り戻すことで元に戻ります。
怖いタイプの不整脈の場合は、急に意識がなくなったり失神する、脈拍数が40回以下で身体を動かすとめまいや息切れがする、突然動悸が始まるなどの症状があります。こういった症状が出たら専門の医師にしっかりと診てもらう必要があります。

更年期にはよくある動悸

更年期の女性はよく「ドカンドカンする」動悸に悩まされると言います。あまりに胸のあたりがドンドンと響くので「もしかしたら心臓の病気なのかしら」と不安に思う人も多くいます。全力疾走したわけでも運動をしたわけでもなく、部屋でリラックスしているときなどに突如として心臓がドカンドカンと激しく鼓動を打つのですから怖くなってしまいますよね。
更年期とは閉経前後5年の計10年間を指し、多くの女性が40~50代に迎えます。卵巣の働きが衰えることで女性ホルモンの量が減り、それによって精神的、肉体的な不調があらわれます。ホットフラッシュや冷え、肩こり、頭痛、関節痛、不安、うつ、吐き気、めまいなどの症状がありますが、その中のひとつに不整脈による「動悸」があるのです。

更年期障害による不整脈の症状

更年期の不整脈は期外収縮


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不整脈の中でも、正常な規則正しいリズムの中にときどき不規則な鼓動が入るものは「期外収縮」と言い、健康な人にも起こりうる不整脈です。脈が時折飛んでしまうことで不規則なリズムになるのです。胸がドキドキするような動悸、一瞬だけ胸がつまずく、胸が詰まったり胸に空気が入ったような不快感がある、という自覚症状があります。
この期外収縮は自律神経の乱れによって引き起こされます。アルコールやカフェインの摂りすぎ、大量の飲酒、睡眠不足やストレス、疲労などにより自律神経が乱れ、それによって期外収縮が引き起こされますが、ほとんどの場合は「怖くない不整脈」です。
更年期障害として起こる不整脈はこの自律神経の乱れによるものです。過度な心配は要りません。

更年期障害は甲状腺ホルモンの病気と似ている

とはいえ、不整脈の中には心筋梗塞や心筋症、心不全や心臓弁膜症などが隠されている場合がありますので、動悸を感じたら一度医師に相談をしましょう。
20~40代の女性に多く見られる「バセドウ病」など甲状腺ホルモンに関わる病気は更年期障害の症状とよく似ています。甲状腺ホルモンは身体を元気にするホルモンであり新陳代謝を活発にする、交感神経や心臓の活動を高める、汗や脈拍を調節するなどの働きがあります。甲状腺ホルモンが過剰になるのがバセドウ病で、動悸、息切れ、疲れやすい、暑がり、イライラして落ち着かないなど更年期の症状とかぶります。
一方、甲状腺が慢性的に炎症を起こす「橋本病」もあります。これは40代以上の女性によくみられ、甲状腺ホルモンの分泌が少なくなるため、新陳代謝が悪くなる、肌が乾燥する、寒がり冷え性、無気力で疲れやすい、食欲はないのに体重が増えるなどの症状が。こちらも更年期の症状と同じですね。
甲状腺の病気の場合は血液検査でわかりますので、放置せず早めに対策をとりましょう。

不安になったら一度医師に相談を


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更年期の症状かどうか調べるには痛い辛い検査があるのでは?と思っているあなた。ご安心ください。血液検査など、通常の健康診断程度の検査でも十分わかります。ホルモン量を調べることで更年期の症状が出やすくなっている状態なのかを探ることができますし、いろいろなケースを見ている専門の医師にアドバイスを仰ぐことで気が楽になりますよ。更年期障害にはさまざまな不定愁訴がありますので、なんとなく調子が悪いと思い込んでいた部分も実は更年期障害だったということもあります。原因が更年期にあるのであれば、それに見合った対策をとることで不調が改善され、あなたの毎日が穏やかなものになるのです。

更年期障害による不整脈の原因

更年期に起こる不整脈のメカニズム


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更年期の動悸、息切れなどには、自律神経が大きく関与しています。自律神経がうまく働かなくなり、コントロールが出来なくなって動悸や息切れになってあらわれるのです。
更年期には女性ホルモンのエストロゲンが減少します。老化により卵巣がエストロゲンをつくれなくなってくると、エストロゲンが足りない状態を察知した視床下部から「もっと頑張れよ!」というサインが出ます。でもどんなに励まされても指示を出されても出来ないものは出来ない。エストロゲンは増えません。その状態に対しても視床下部は「なんで出ないんだよ!頑張れよ!」とさらに指示を出します。今まで指示を出せばちゃんとホルモンが出ていたのになぜ出なくなったのか。視床下部はとてもパニックになります。
卵巣にホルモンを出せと指示をしている視床下部は、自律神経にも指示を出す役割を持っています。そのため、この混乱の余波は自律神経にも。自律神経のコントロールが出来なくなってしまうのです。

自律神経と不整脈の関係

自律神経はやる気モードの交感神経とリラックスモードの副交感神経を交互に切り替えながら、私たちの生活を支えてくれています。朝起きて活動を始めるときには緊張モード、夜寝る前にはリラックスモード、と上手く切り替えることで睡眠や内臓の働きをつかさどってくれているのです。
エストロゲンが出来にくくなったことで混乱した視床下部は、その混乱のまま自律神経にも指示を出します。ところが、これまで通りの的確な指示ではなく、混乱した状態で指示を出すのですからさまざまなところでこれまでと違った動きを見せます。それが更年期障害の症状となってあらわれるのです。
しかしこの状態がしばらく続くと、視床下部も「あ、ホルモンがなくてもいいんだ」と気づき、混乱した状況も次第に落ち着きを見せ、それにともない更年期障害の不調が治まってきます。いつ落ち着くかは人それぞれ、個人差があるので何とも言えませんが、いつかは治まる症状なのです。

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