【ハーブ初心者向け】初めてでも育てやすいハーブの種類と育て方

栽培初心者でも比較的育てやすい「ハーブ」

植物を育てるのは苦手だと思っている方は少なくありません。

ホームセンターなどの植物コーナーから、比較的誰にでも育てやすいと言われているサボテンや観葉植物を買ってはみたものの、いつのまにか元気がなくなっていた…なんて経験は意外と多いものです。

しかし、ハーブは滅多に枯れることがありません。病気になりにくいのです。栽培方法も難しくはないので、初心者にはおすすめの植物と言えるでしょう。

ハーブの特徴

ハーブには一年しか栽培できない「一年草」と、毎年栽培できる「多年草」があります。

育てるうえで注意することは、日光を好むか日陰のほうが良いのかということ。また、必要な水の量が多いか少ないかに注意すれば、あとは自然と育ってくれるでしょう。

ただし、庭の花壇などに植えるといつのまにか大量に増えてしまい、他の植物が育たなくなってしまう可能性があります。

春から秋までの間がハーブを育てるのに適している時期ですが、発芽があまり良くない種を買うよりも、苗を買った方が良いでしょう。

ハーブに使用する土は比較的安く購入することができ、100円ショップでも売られているので利用すると良いですよ。

ハーブの利用法と効果について

ハーブの利用法は大きく分けて4つに分類されます。

①食用
イタリア料理やサラダに多く使用されているハーブは、見た目も良し、香りも良しと人気があります。
料理のスパイスとして利用している方も多いのではないでしょうか。
健康を意識してハーブティーを楽しむのも良いですね。

②香り(アロマ)
多くの方が思い浮かべるのがハーブを利用したアロマではないでしょうか。
ハーブの香りにはリラックス効果があるとともに、鎮静や興奮作用などもあります。
小さな袋などに入れて、お風呂やトイレに置いても良いでしょう。

③内用薬・外用薬
薬としてのイメージは少ないかも知れませんが、薬用としてもハーブは役立てられています。
例えばラベンダーなどは、主な成分が醋酸リナリルで、神経痛などに使用されることもあります。

④防虫効果
意外と知られていないのですが、ハーブの独特な香りは害虫を引き寄せない効果を持っています。
この他にも、防腐、防臭効果もあり、食材の保存用として、西洋では古くからハーブを利用してきました。

初めてでも育てやすいハーブの種類は?

初めてでも育てやすいハーブ➀バジル


一年草であるバジルは、日光を好み暑さにも強いのが特徴です。イタリア料理には欠かせない、さわやかな香りの初心者におすすめのシソ科の植物です。

バジルにはβカロテンが豊富に含まれていて、体の免疫効果を高める他、老化防止、がん予防にも効果があると言われています。水を好む性質なので、土が湿るくらいたっぷりと水をあげましょう。

初めてでも育てやすいハーブ②ローズマリー

 

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ローズマリーは、やや乾燥を好む初心者におすすめのハーブです。水やりのタイミングは、土の表面が乾いたら、葉に水がかからないように土にやりましょう。

鉢やプランターで育てる場合、屋外の日当たりと風通しの良い場所がローズマリーにとって適している場所です。キッチンの窓際で育てると、料理にもすぐに使えることが出来て良いですよ。

初夏には淡いブルーの花を咲かせます。もし咲かない場合は肥料をやってみると良いでしょう。

初めてでも育てやすいハーブ③カモミール

ハーブティーや入浴剤などの香料に使用されることが多いカモミールは、リンゴに似たさわやかな香りが人気です。初心者の方でも、カモミールティーなど飲んだ事があるのではないでしょうか。

カモミールには、主にローマンカモミールとジャーマンカモミールの2種類があり、それぞれ育て方には違いがあります。

多年草であるローマンカモミールは市販の苗を購入して育てますが、一年草であるジャーマンカモミールは種から苗を育てます。

どちらも日当たりの良い場所で乾燥気味に栽培するのがコツですよ。

初めてでも育てやすいハーブ④ミント

初心者でも育てやすいハーブのなかでも、ミントは誰もが知っている植物ではないでしょうか。

のど飴やガム、ハーブティー、アロマオイル、また歯磨き粉の成分にまで幅広く使用されているミントは、多年草で(一部一年草)でシソ科の植物です。

日当たりが良く風通しの良い場所を好みます。しかし、極端な乾燥には弱いので注意しましょう。

初めてでも育てやすいハーブ⑤ラベンダー

初心者が栽培するのは難しいイメージがあるラベンダーですが、その種類は20種類以上もあることをご存知ですか?

主に栽培されているのは、イングリッシュラベンダー、フレンチラベンダー、ウーリーラベンダーなどです。

春から初夏にかけて花を咲かせますが、花の色は淡紫~濃紫、白などがあり、種類によって様々です。日当たりの良い、風通しの良い場所が適しています。剪定をして風通しを良くしてあげると良いでしょう。

初めてでも育てやすいハーブ⑥タイム

 

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もっとも一般的で初心者におすすめなのは、コモンタイムです。

種まきするなら9月~10月の秋まきか、3月~4月の春まきです。夏の蒸れに弱いので、その前までに大きく育てると良いでしょう。

ヨーロッパの料理には欠かせないタイムは、魚料理や肉の詰め物料理、またフルーツとの相性も良いです。

ハーブティーにする場合は、少しクセが強いと感じるかも知れません。そのようなときは、ハチミツを加えたりして、自分流にアレンジするのも楽しいですよ。

初めてでも育てやすいハーブ⑦ルッコラ


ルッコラは、ゴマに似ている風味やピリ辛がおいしいと言われている、初心者に育てやすい食用ハーブです。イタリア料理のサラダなどでもよく用いられています。

日当たりの良い場所を好みますが、強すぎる日差しは葉を硬くしてしまいます。

香りや風味を味わいたいなら、土の表面が乾くたびに適量の水をあげましょう。夏場は乾燥しがちなので、水をあげる頻度を多めにすると良いですよ。

初心者がハーブを育てる際の注意点・ポイント

初心者の方がハーブを育てるのなら、苗から買って育てることをおすすめします。その方が簡単で、植える時期が遅くなったとしても大丈夫だからです。

ネットで購入する事も出来ますが、出来れば近くのホームセンターの園芸コーナーなどに足を運んで、いろいろと見たほうが良いでしょう。

注意してほしいのは、寄せ植えはしないということです。

1つの鉢やプランターに数種類のハーブがあると見た目がキレイと思うかも知れませんが、実は初心者がハーブ栽培で失敗してしまう原因でもあるのです。

例えばミントの場合ですが、ミントは繁殖力がとても強いため、他の食物の根を侵食してしまいます。

また、ハーブは一年草、多年草などがあり、乾燥を好むもの、多湿を好むものなど育て方にも違いがあるので、初心者の方が購入する際にはしっかりとチェックしましょう。

【初心者向け】ハーブの正しい育て方とは

ここでは、一般的なハーブの育て方をご紹介します。初心者の方は、ぜひ参考にしてみて下さいね。

【初心者向け】ハーブの正しい育て方➀苗から育てる

種から育てても構わないのですが、その場合は発芽するまで時間と手間がかかってしまいます。ですから苗を購入して、鉢やプランターなどで育ててみましょう。

ベランダがなくても、キッチンなどにおける小サイズでハーブは育ちますよ。

【初心者向け】ハーブの正しい育て方②水をやりすぎない

ハーブは乾燥に強く、過剰な湿気が苦手な植物です。

もともとは地中海で生まれた植物なので、少し乾燥していた方が育ちやすいでしょう。土の表面がカラカラになっていたら水を与えます。

しかし、毎日水を与えすぎてしまうと、寝の周りが腐ってしまうので注意が必要です。

【初心者向け】ハーブの正しい育て方③肥料は少なめにしましょう

野菜などを育てる場合は肥料が必要になってきます。

しかし、食用としてハーブを育てる場合でも、ほとんど肥料を与える必要はありません。ただ、肥料を与えた方が育ちやすい場合もあります。

ハーブは水耕栽培も出来る


まず初めに、水耕栽培について簡単に説明しましょう。

水耕栽培とは、土を使わずに無機物の培地で栽培する方法のことです。

メリットとしては、土の栄養低下や病原菌などの心配がなく、虫も付きにくいこと。また、気候に左右されることなく安定した収穫が出来ることなどです。

デメリットとしては、暖かい室内では水が汚れやすいことや、風通しが悪いとカビが発生することです。

水耕栽培で大切なのは根の部分。根の半分程度は、酸素を取り込むために空気にも触れさせましょう。

根がすべて水没しないように注意すればちゃんと育ちますよ。

【種の植え方】

  1. スポンジを用意しする。薄い厚みの正方形に切り、十字に切り込みを入れたものに水を含ませます。
  2. スポンジに種を植えます。発芽するまでは肥料はいりません。
  3. 成長して来たら、根が傷まないように瓶やカップなどに移しましょう。

スターバックスなどの容器で育ててもお洒落です。蓋を逆さにして、ストローの穴に根っこを通せば固定しますよ。

水耕栽培キットも販売されているので、初心者の方にはおすすめです。

ハーブライフを楽しみましょう!

初心者の方におすすめしたいハーブの種類や育て方などをご紹介してきました。今まで興味があったけれど、まだ栽培したことが無い方は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

栽培方法はいくつかあるので、種から、苗から、または水耕栽培などで、自分に合っていると思われるやり方でハーブを育ててみましょう。

栽培を始めると楽しくなって、あなたのハーブライフの幅が広がりますよ。

ハーブはキッチンで役に立つだけではなく、お洒落なインテリアにもなる食物です。

これを機会に様々なハーブを使って、料理に、インテリアに、アロマに、楽しみ方を増やしていきましょう。

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