リンパってなに?老廃物が溜まる仕組みとは?
リンパが詰まるとよくないなんていいますが、そもそもリンパを正しく理解できているでしょうか?
わかりやすくざっくりお伝えしますと、リンパは体の老廃物や菌など、体に不要な成分を体外に排出するための器官のことです。
体に取り込む必要のないもの、体内に吸収させるべきではないものを追い出す免疫機能の役割をしています。
そのサイクルがうまくいっていないと、老廃物が体内で滞ってしまい、溜まっていくという仕組みなんですね。
老廃物が溜まる仕組みと起こりがちな症状
リンパに老廃物が溜まると、以下のような症状が出ます。
- むくむ
- 吹き出物がでやすい、血色がよくない
- 疲れやすい、肩こりなどの疲労感
- 冷え
- 頭痛
このような症状が起こる仕組みは、免疫機能であるリンパがうまく機能していないから。
ただの疲れ・筋肉疲労の可能性もあるのですが、こういった症状が慢性化していたり、体を動かさない生活をしていたり、体を冷やすものを多く摂取していたりするのであれば、老廃物が溜まりやすい体になってしまう恐れがあるので要注意です!
リンパは複数部にあるのですが、現代の生活スタイルでは
- そけい部(運動不足や座り仕事で硬化)
- 首、鎖骨、脇の下(パソコンやスマホの操作で硬化)
- お腹(冷たい飲食物、座り作業での姿勢のくずれ)
など、リンパが特に集中している部分に負荷がかかってしまいます。
リンパに老廃物が詰まり、流れが滞ることで、
- 筋肉を圧迫して肩こりが酷くなる…
- 循環が悪くなり腫れ・むくみ・冷えにつながる…
- 血の巡りまで悪くなり肌荒れにつながる…
という仕組みです。
リンパに溜まった老廃物はどこに流れる?
「そもそもリンパってどこに流れるの?」という疑問をお持ちの方もいますよね、どこに流れるのか、どういった順路なのかのなどの仕組みについても触れておきましょう。
まずはどこに流れるのか?
結論からお伝えしますと、最終的には尿として排出されます。
リンパは免疫機能の働きをしながら、不要な老廃物を体から出すための器官です。
体をめぐって、必要なものは取り込んで、要らないもの(=老廃物)は体外に排出する仕組みになっています。
体内のどこに流れるの?どういう順路で出て行くの?
尿として排出させる仕組みはわかりましたが、ではリンパそのものが体内ではどこに流れるのか、どういう順路なのかも気になるところです。
原則、末端(足先・頭頂)から体の中心部に向かって流れていきます。
足先から上に向けて、首より上は下に向けて、お腹周り以外は外に向けて、お腹付近は膀胱に送り出すように内側に向けて流れているイメージです。
どこに流れるのかの仕組みがわかると、お腹の冷えが強い人は、内臓の冷えだけが原因なのではなく、足先の老廃物がうまく流れていない(=老廃物が詰まっている)可能性もあることがおわかりいただけるのではないでしょうか?
体が冷えると悪循環が生まれる
つまり、体が冷えるとリンパの流れも悪くなるし、リンパに老廃物が溜まると体も冷えやすくなるという悪循環が生まれる仕組みですね…。
この仕組みから考えればわかりますが、一度リンパの流れが停滞してしまうと、芋づる式にリンパの流れるさまざまなパーツに不調が生じやすくなります。
体に不要なもの(=老廃物)が順調に流れて排出されていないということですから、不健康な状態になるのは当然です。
複数の症状を併発しかねません。
リンパに溜まった老廃物の解決方法
リンパの老廃物を流す方法や老廃物が溜まらないための予防策は、お金を出さなくてもできます!特殊なサロンやマッサージに行く必要はありません。セルフケアでも十分対応は可能なんでうよ♪
ここでは、ひとりでできる解決方法をご紹介します。
- 老廃物はどこに流れるのか
- なぜ老廃物が溜まるのか
といった、リンパの仕組み・知識を活かして、正しく対策をしていきましょう!
間違ったやり方では効果を感じることはできませんので、ポイントをしっかり抑えておくようにしてくださいね。
リンパに溜まった老廃物の解決方法①湯船で足じゃんけん
湯船に浸かっている時に、足の指をグー・チョキ・パーと動かしてみましょう。
足の指でじゃんけんをするイメージです。
運動不足の人は、最初のうちはうまくできないかもしれません。つりそうな方はできる範囲からでかまいません。
足の指を動かすだけで、十分老廃物を押し出すことはできます。
また、冷えた体でやるよりも、湯船で体が温まっている時の方が流れやすくなっているので、絶好のチャンスなんですよ♪
足の指からどこに流れるのかイメージしながらやると、楽しくできるかもしれませんね!
リンパに溜まった老廃物の解決方法②優しく揉む・押す
リンパの集中している、お腹・首・脇の下・鎖骨(デコルテ)を優しく揉む・イタ気持ちいい程度に押してみましょう。
この時、
- 老廃物がどこに流れるのかの向きに注意すること
- 痛いのを我慢してまで無理におこなわないこと
に注意してください。
もし、リンパが集中している部分に不調がない’(足やふくらはぎなどに症状がある)場合には、その気になる部分を揉む・押すというのでもOKですよ♪
リンパは軽くさするくらいでも十分
よく「リンパマッサージは老廃物が溜まっている人は痛い」という話を耳にしますが、悲鳴をあげるほど痛いマッサージ方法は、本当にいいことなのでしょうか?
老廃物が溜まると筋肉も硬くなる仕組みなので、たしかに痛みを感じることはあります。
しかし、硬くなっているのを我慢して痛みを堪えて押されても、揉み返しが出て、逆に筋肉を傷めてしまう危険もあるので注意が必要です。
リンパは軽くさするくらいでも十分に流れますよ♪
寝転んでいる時にやる方が効果がアップする!
どこに流れるのかをイメージしたら分かりやすいと思いますが、リンパの大半が下から上に流れる向きになっています。
上から下に流すのは簡単ですが、下から上に流す場合には寝転んでいる時がおすすめです♪
下にあるものを上に押し出すには、相当な圧が必要なように思いますが、寝てしまえば重力にも負けずに流しやすくなります。
リンパ節には心臓のように逆流を防ぐ弁があるので、寝ている間に流した老廃物が逆戻りする心配もありませんよ。
リンパに溜まった老廃物の解決方法③リンパにいい食事を!
リンパを流れやすくする食生活に注意してみましょう。
例えば、
- 人参やかぼちゃに多く含まれるβカロテン
- レモンやキウイに含まれるクエン酸
はリンパの流れに有効な食材です。
また水分をしっかり取るのもおすすめ!どこに流れるのかの仕組みを考えると、尿でしっかり出すようにする必要があるからです。
冬場は特に水分摂取量も減りがちなので意識しておくようにしましょう。
逆に、リンパがどこに流れるのかの仕組みを考えると、
- 糖分やカフェインの取り過ぎは体の水分を奪ってしまう
- 塩分の取り過ぎは水分を蓄えすぎ状態になってしまう
- 脂質の取り過ぎるとドロドロなリンパになっていまい流れが停滞しやすい
などがあるので、こういった食材と体の仕組みを考えた食生活を意識してみましょう。
無論、冷たいものばかり摂取してしまうのも禁物です。
そもそもの機能を停滞させることになりますので、夏に暑くても冷えたものばかり摂取するのは避けたほうがベター。
リンパに溜まった老廃物の解決方法④生活改善
基本的な話になりますが、生活スタイルを少し見直してみましょう。
忙しい毎日を過ごしていると、そう簡単にはできないということもあるでしょうが、
- 意識的に歩く習慣を作る
- 同じ姿勢を取り続けたら適宜ストレッチを挟む
- 食事はしっかり取る
- 合わない靴を履かない
など、ちょっと気を付けるだけで構いません。
歳を重ねた時に雲泥の差が生まれるので、少しだけでも意識してみてくださいね!
老廃物が流れる仕組みを理解してリンパ美人になろう
リンパの仕組みや、どこからどこに流れるのかなどを知っているというだけで、効果的な対処ができるものです。
一生懸命いろんな対策をしてもダメだった人が、リンパを流したら改善されたなんて話もたくさんあります。不調の原因は、リンパの老廃物のせいだったなんてこともあるものです♪
体内環境を整えるのは食べ物だけではありません。
ちょっとした運動、ストレッチ、セルフマッサージなどを上手に取り入れて、リンパ美人を目指してみましょう!