玄米は不調を改善するデトックスフード!
健康志向が高まる昨今、「玄米が良い」という話を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?
玄米は、ビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富な上に低GI食品(糖の吸収が穏やかになる食品)に該当します。
美容・健康・不調改善にも良いと言われる食材のひとつです。その栄養価の高さから、体内浄化・デトックスも期待できると人気になっています。
女性に嬉しい効果もたくさんあるんですよ♡
玄米デトックスする前に知っておきたい基礎知識
玄米とは、もみ殻を取り除いただけの米のこと。
精米されていない=ぬか・胚芽がついた状態なので少し茶色っぽく見え、英語では”brown rice”と呼ばれています。
精米した白米と比べると硬めなので、炊いて食べる場合は白米より浸水時間も長く必要です。割高ですが、最近では浸水不要の玄米も販売されています。
また、白米より水分量を少し増やして炊くようにしましょう。(玄米シリアルや玄米パン、玄米茶などデトックスする場合は、この知識は不要です)
無農薬玄米を選ぶ!
何より気をつけたいのは、無農薬玄米を選ぶようにすること!
もみ殻を取っただけでは残留農薬が心配です。
ぬかは農薬を吸着する作用があるため、デトックスのために食べている玄米のはずが、ただの農薬の塊を食べているだけになってしまいます。
無農薬じゃない限り白米でも農薬は多少は残りますが、精米していない玄米とは残留農薬量に雲泥の差があるのです。
残留農薬が多い玄米を食べ続けることで、思いがけない好転反応に見舞われることもあるので、アレルギー体質の人は特に注意してくださいね。
玄米でデトックスしたい人必見!その効果とは?
玄米に効果があるのか、なぜデトックスできると言われているのか、詳しくは知らないという人も多いものです。
ここではそんなザックリとしか知らなかった、玄米の魅力・デトックス効果をご紹介します。
なぜデトックスできると言われているのか知らないまま、ただ玄米を食べているだけだと、思いがけない好転反応から、玄米食に偏見を持つことになりかねません。
正しく効果を理解して、効率よくデトックスしましょう!
玄米の効果①食物繊維でお腹のデトックス!
食物繊維が豊富な玄米を食べることで、腸内環境を整えてデトックスが可能です。冷えや生理周期、生活習慣の乱れから便秘に悩む女性は多いもの。
- 適度な運動をする
- 水分をたくさん取る
- 乳酸菌を取る
- お腹をマッサージする
など、腸内デトックスに良いと言われることをやっても改善しない場合は、食物繊維不足が便秘の原因になっているかもしれません。
食物繊維が多い食材は、さつまいもやグリンピース、こんにゃくなどいくつかあります。
しかしこういった食材は毎日、かつ、量をたくさん食べられるものではありませんよね。何日も食べ続けても、いい加減飽きるのではないでしょうか?
しかし玄米であれば、副菜を変えることで毎日食べても飽きるリスクはありません。
なんたって米は日本人の主食ですもの♪バリエーションも豊富ですし、無理せず続けられるデトックスができますよね!
玄米の効果②GABAでストレスと脂肪をデトックス!
最近よく聞くGABA(ギャバ)。GABAには、
- 血圧の安定
- ストレスの緩和
- コレステロール値の正常化
- 代謝向上
- 脂肪増加の抑制
などの効果があります。
玄米にも含まれていますが、特におすすめしたいのは発芽玄米!発芽玄米は普通の玄米よりもGABA含有量が5倍もあるんですよ♪
ストレスや脂肪が増えることで、代謝も落ち、血圧も高くなり…と悪循環になってしまいます。
しかし、玄米に含まれるGABAの効果でそれらの不調を改善できる上に、心のデトックスもできてしまうんですね!
玄米の効果③フィチン酸で毒素をデトックス!
フィチン酸は玄米のぬかに含まれる、抗酸化作用のある成分です。
フィチン酸はミネラルと結合することにより、活性酸素の発生の予防や、すでに発生してしまった活性酸素の除去に効果が期待できるといわれています。
活性酸素が増えると、体内の物質を酸化させて毒素に変化してしまい、老化・免疫力の低下・血流の低下・ガンなどの原因になりかねません。
抗酸化作用のある食べ物を定期的に摂取して、デトックスしておくのがおすすめです。
活性酸素=悪と考える必要はない!でも…
ただし、活性酸素が一定量発生するのは、体の仕組みとして当たり前のこと。
それに、適量の活性酸素の生成は免疫機能に必要なので、活性酸素=悪と考える必要はありません。
とはいえ、普段の生活で
- 飲酒喫煙
- 不規則な睡眠、寝不足
- 運動不足
- ストレス
などがある場合、活性酸素が増えすぎてしまい、思いがけない好転反応を経験してしまう傾向があります。
ストレスフルな日々を過ごしがちな現代人は、生活サイクルの改善が難しいケースもあるでしょうから、食事で毒素デトックスをしてくださいね。
参考:厚生労働省|e-ヘルスネット「活性酸素と酸化ストレス」
玄米でデトックス効果を感じる前の好転反応
玄米デトックスで注意しなければならないのが好転反応です。好転反応とは、体のメンテナンスをした後、体質改善に向けて起こる症状のこと。
マッサージを受けた後に、
- だるさ
- 排泄の変化(頻尿、喉の渇きなど)
- 眠気
などが出ることはありませんか?それが好転反応です。
「好転していくために起こる反応」という意味なので、副作用ではありません。
しかし玄米デトックスで起こる好転反応を知らないで、玄米デトックス=副作用がしんどいと誤った判断をする人もいます。
そういった間違った認識をしないためにも、玄米デトックスの好転反応についても学んでおきましょう。
玄米でデトックス効果を感じる前の好転反応①排泄の変化
玄米デトックスを始めて間もない頃には、排泄に好転反応が出やすくなります。
玄米を食べることによって、今までになかったミネラルや酵素が増えるため、新陳代謝があがり、滞っていた老廃物(毒素)が一気に流れやすくため起こる好転反応です。
この場合の好転反応の症状は、
- 軟便になる
- 急にお通じがよくなる
- 腹痛
- 頻尿になる
などがあります。
毒素を体から出すため起きる症状なので、慣れるまでは摂取する玄米の量を調整しながら、しっかり噛むことを意識して、玄米食を続けるようにしてくださいね。
玄米でデトックス効果を感じる前の好転反応②倦怠感
老廃物や毒素が排泄に向けて体内で動いていく過程で、だるさを感じてしまう好転反応が出ることもあります。
これも、急に体内が活性化しはじめることから起きる好転反応のひとつです。
ただし、玄米食による好転反応としての倦怠感が起こる理由は、上記だけではなく、フィチン酸の強い解毒作用による影響もあります。
フィチンの解毒作用は非常に強いため、体内のミネラル分(カルシウム、鉄分など)が大量に排出されるのです。
とにかくだるい…
体内のミネラル分のバランスが変わるため、だるさが出やすくなってしまいます。
特に女性は
- 鉄分不足による貧血
- カルシウム不足による骨粗しょう症
になりやすい人も多いので注意してください。
カルシウムは、筋肉の動きにも影響を与える成分です。そのため、カルシウム不足から疲れやすくなることもあります。
この症状は好転反応に伴う副作用に近いかもしれませんね。
この好転反応のメカニズムを理解した上で、副菜で鉄分やカルシウムを補うようにしておきましょう。
玄米でデトックス効果を感じる前の好転反応③肌荒れ
女性にとっては辛い好転反応かもしれませんが、肌が荒れてしまうこともあります。
いうまでもなく、体内バランスを替えながら毒素を出すのですから、悪いものが流れ始めることによって、吹き出物が出ることもあるものです。
ただしこの好転反応は一過性に過ぎませんので、老廃物が出切るまではしばらくの辛抱が余儀なくされます。
過剰なスキンケアまでは必要ありませんので、一緒に食べる副菜で栄養バランスを保つようにしておきましょう。
玄米デトックスの好転反応を乗り越えて健康に♪
玄米デトックスの好転反応を知らないがために、「玄米食にしたら調子が悪くなる」なんて話が出回っていることもあるようですが、それは知識不足のせい。
好転反応がつらくて玄米食をやめたなんて意見もありました。食物アレルギーなどの理由から、体質的にダメだったという人もいるかもしれませんが…。
しかし、玄米食で起こる好転反応を理解していれば、
- 副菜にも注意する
- 転反応が出たとしても一時的なもの
- 好転反応が辛い場合は玄米量を調整
など、回避できる術はいくらでもあります。正しく玄米を取り入れて、好転反応に対処しながら心身ともに健康体になっていきましょう♪