潜在意識にアプローチする「ヒプノセラピー」とは?
ヒプノセラピーとは催眠療法のことで、催眠状態時に潜在意識にアプローチして、心のケアや自分の能力を引き上げるセラピーのことをいいます。
ヒプノセラピーにはスピリチュアルな要素もあるので、「ちょっと怪しい…」と毛嫌いする人もいるかもしれません。
しかし、ヒプノセラピーはあくまで催眠療法であって、臨床心理士などもおこなう手法です。
催眠療法自体も怪しまれたりすることもあるでしょうが、歴とした「心理療法」として取り入れられることもあります。
参考リンク:一般社団法人 日本臨床心理士会|催眠療法・イメージ療法
そもそも「潜在意識」ってどういうこと?
潜在意識というと、余計に毛嫌いしてしまう人もいます。
しかし、「深層心理」と言い換えればどうでしょう?
感情の根源にあるもの・無意識にコントロールして封じている本当の素の心(=深層心理)を探ることを、「潜在意識にアプローチ」と表現しているだけなのです。
このように捉えたら、
- ヒプノセラピー
- 催眠療法
- 潜在意識
といった聞き慣れない言葉も、怪しいものではなく、むしろ「自分の本来の心に、向き合って生きやすくなること」という印象に変わってきたのではないでしょうか。
「顕在意識」と「潜在意識」ってなに?どう違うの?
人間には顕在意識と潜在意識があります。
顕在意識とは意識的におこなう行為や意識のことです。
経験や論理的なこと、一般的な常識などに基づいて生じる意識・判断力のこと。無意識レベルなことなのでわかりにくいのですが、たとえば、
- 過去にこういうことで痛い思いをした→回避するためにこれは避けておこう
- 始業時間になった→さて、仕事にとりかかろう
- お腹が空いた→ご飯を食べよう
などがあります。
人的には無意識でしょうが、感情や理性、なんらかの経験があって”意識的に起こす”反応なんですね。
潜在意識は隠れている本人のポテンシャル
一方、潜在意識は、顕在意識に隠れている本人のポテンシャルのようなもの。
顕在意識に支配されて発揮できていない能力や本能、伸びしろのことであり、ほとんどの人がそれをいかせていません。
常識や理論に支配されて判断する顕在意識が強くて、潜在意識に気づけない状態になっています。
理論・理性・常識・経験など後付けで生まれた意識ではなく、素の、本来もっている潜在意識に気づき、自分の能力や素の自分らしさを開放するのがヒプノセラピーなのですね。
ヒプノセラピーは誰がどんなことをするの?
原則ヒプノセラピーは、心理学やスピリチュアルを学んだ心理士やセラピストがおこないます。
セルフでヒプノセラピーをすることも可能は可能ですが、うまくできない人が多いので、セルフヒプノセラピーはあまりおすすめしません。
そのため、ヒプノセラピーは話しやすい・相性がよさそうなセラピストを探すところからはじめましょう。
では、そんなセラピストが、実際にどんなことをするのか…?最初は軽いカウンセリングをします。これまでの経験や人となり、悩みなどに関する内容がメインです。
その後、セラピストが催眠状態に誘導してくれます。ちなみに催眠状態とは、寝ているのか起きているのかの境目、まさにウトウトした感じの状態のこと。
たまにありませんか?
- 寝てたのか起きてたのかわからない
- 意識はあるけど寝てる感覚
- ふわふわした感じ
になる時。
まさにその、完全に寝る直前の状態が催眠状態です。
理性で心を縛り付けることなく、隠れている潜在意識がわかる時・潜在意識を引き出せるタイミング。この時に、セラピストが心理的なアプローチをして、生きやすさ・自分らしさを向上させていきます。
ヒプノセラピーで潜在意識を知ると得られる効果
ヒプノセラピーで潜在意識にアプローチできると言われても、それでどんな効果が得られるのでしょう?
どう解説しても、ヒプノセラピーを怪しいものと思う人はいるでしょうが、得られる効果・なぜそういった効果があるのかを知ると、「なるほどね」と思うこともあるかもしれませんよ。
ヒプノセラピーを受けて効果を実感している人もたくさんいますので、
- ヒプノセラピーを受けようか迷っている人
- ヒプノセラピーそのものを疑っている人
にも参考になるよう、効果や魅力をご紹介します!
ヒプノセラピーで潜在意識を知る効果①自己肯定感UP
自己嫌悪や自身を肯定的に感じられないのは、顕在意識による思い込みが原因です。
しかし、顕在意識のさらに深い部分にある潜在意識には、それを乗り越えられる能力があります。
潜在意識をヒプノセラピーで呼び起こす効果を使用して、思い込みを捨てた本来の自分のよさや強みを知り自信に変えてしまいましょう!
たまに洗脳と間違われるのですが、これは洗脳ではありません!
顕在意識の思い込みを潜在意識で書き換えるだけの話です。勘違いしないようにしてくださいね。
ヒプノセラピーで潜在意識を知る効果②未知なる才能の開花
顕在意識は意識・能力の氷山の一角にすぎません。むしろ、自身が自覚すらしていない能力が、潜在意識を封印していることによって埋もれてしまっているだけなのです。
その埋もれている、自覚すらない能力を引き出す効果がヒプノセラピーにはあります。
人間は無意識レベルで、ものごとを顕在意識だけで判断しています。
でも、これはほとんどの人が当てはまることで、これまでの人生で学んだこと・親から言われたことなどから、自身の価値観が作り上げられているからです。
たとえば、小さい頃「これやりたい」といったら、親から「そんなのできっこない」と諭されたとします。子供はそれを「できないんだ」と学びます。
潜在意識ではできると思っていたとしても、大人に刷り込まれてきた価値観・意見は絶大な効果があり、ピュアな潜在意識を封印してしまうのです。
子供は、大人が言ったからそうなんだろうという思い込みができあがります。
…でも、本当にそれはできっこないことなんでしょうか?
そんな間違って覚えてしまった顕在意識を、潜在意識にアプローチすることでアップデートさせる効果がヒプノセラピーにはあります。
ヒプノセラピーで潜在意識を知る効果③人間関係の向上
顕在意識で動いていると、無理をしてしまったり、気を使い過ぎてしまったり、素の自分を出さずに理性や社会的常識で振る舞ってしまいます。
しかし、本当にそんなことしないといけないのでしょうか?潜在意識では、無理せずもっと自由に人間関係を築ける自分がいるのに…。
ヒプノセラピーで自己肯定感が上がると、人と接する時に無理する必要ないんだということに気づける効果があります。
自分らしく、本来の自分の本音で生きられると自分らしい魅力が出せて、自然と人間関係が向上する効果もあるんですよ♪
ヒプノセラピーで潜在意識を認識した時の注意点
ヒプノセラピーで潜在意識を呼び起こすと、顕在意識との狭間で苦しむことがあります。
また、ヒプノセラピーの効果が出てくるタイミングには、好転反応が出ることも…。
これを知っていなければ、せっかく効果が出ているからこそ起きていることを、ネガティブに捉えてしまうことがあるのです。
効果が出てきているの好転反応には、
- 無性に泣けてくる
- 脱力感が出る
- 原因がわからないけど落ち込む
などがあります。たしかに、こういう状態になると効果が出てよくなっているようには思えないかもしれませんね…。
しかし、これらの症状はデトックス効果のようなもので、よくなっていく上での通過点に過ぎません。
これまで顕在意識に支配されていた心を、徐々に潜在意識が塗り替えていく段階だからこそ葛藤がおきたり、エネルギーを消耗しやすくなったりしているから起きる反応です。
効果が出ているからこそ、無意識レベルで顕在意識と潜在意識が戦っていると思ってください。
顕在意識はこれまでの経験・価値観からなる非常に強い思いですから、反発も大きいのですね。
効果ゼロ?!悪徳なセラピストもいるので要注意!
ヒプノセラピーの効果を利用した、信用のおけないセラピストもいるのは事実です。
そういった存在がいることで、「どうせ効果なんてない」「怪しい…うさんくさい…」といった意見も出ているのかもしれません。
たしかに、セラピストとの相性・受ける方のマインド次第で効果が出やすい・出にくいというのは違っていきます。
安いから効果がないだろう…高いから効果が出るはず…そういった思い込みよりも、セラピストと信頼関係を築けそうかということを大事にしてくださいね!
ヒプノセラピーで潜在意識に効果的に自分と向き合おう!
最近、マインドフルネス(瞑想)なども人気が出ていますが、これはヒプノセラピーの効果と同じように、深い部分にある、自分の本来の潜在意識にアプローチできるからなんですよね!
でも、瞑想が苦手な人・うまくできない人・効果を感じない人もいます。
そんな時は、セラピストの力を借りてみるのもあり!プロの力を借りる方が効果が出やすいこともあるので、気になる方は試してみてはいかがでしょうか?