老後の一人暮らしには不安がたくさん…
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老後の一人暮らしに不安を抱えている方が、現在たくさんいます。老後の生活費などの金銭面に加え、最近では孤独死などの問題も多くあがっています。しかし、不安を強く感じやすい老後の一人暮らしですが、準備をしっかり行えば、大きな不安を抱える必要はないです。そこで、今回は老後の一人暮らしに備えておくべきことと、必要なお金についてご紹介します。老後の生活に不安を感じている方は、今回ご紹介する内容をぜひ参考にしてみて下さい。
老後の一人暮らしに備えてするべきこととは
すべきこと①:身の回りものもの整理
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老後の一人暮らしをするにあたり、事前に身の回りものを整理しておくことはとても大切です。歳をとってからでは身体が思うように動きませんし、子供や孫にお願いすると言っても、彼らも忙しく、限界があります。そこで、老後に備えて、体がよく動く今のうちに、身の回りの整理を始まめましょう。
また、身の回りを整理することで、不要なものが減り、生活がしやすい環境が整います。そして、心身ともに平穏・快適に過ごしやすくなるというメリットが得られます。その空間に身を置くために片付けが億劫でも、毎日少しずつ片付けをすすめていけば、いつかは整います。
何年も使っていないようなものがあれば、できるだけ捨てるようにしましょう。余計なもので溢れていると遺品整理が大変です。残されたご家族の負担が増えることになります。大切なものや、資産価値のある貴重品まで捨てられてしまう可能性もあるので、そのようなものは自分で処理するか、もしものことを考えて、家族に伝えておくことがベストです。
また、思い出や愛着のある物については、そのまま残しておいて良いですが、「もったいないから捨てずにとっておいているもの」や「一度も使ったことのないもの」などありませんか?このようなものは、今後も使わない可能性が非常に高く、ただ部屋のスペースをその物を置くために失っているだけです。このようなものは、誰かに譲ったり、リサイクルに出したり、中古ショップに引き取ってもらうなどして、処分を始めて下さい。身の回りのものが少なくなって、寂しさを感じるという恐れをもつ方もいますが、それ以上に、すっきりした気分になりますよ。
体が元気に動くうちに、身の回りの整理を始めてみてはいかげでしょうか?
すべきこと②:周りとのコミュニケーションをとる
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老後一人暮らしをされる方のほとんどが、孤独死のリスクを抱えています。不安に感じている方も多いのが現状です。孤独死を避けるためにも、近所の方などとのコミュニケーションをとることが大切です。
よく行くお店の店員などに挨拶をしたり、趣味を通じて友人を作ったり、同じ一人暮らしをおくる方などと交友したするりなど、積極的に周りとのコミュニケーションをとるようしましょう。
また、一人暮らしの人に対して生活支援サービスを行っている自治体もあるため、役所にあなたが一人暮らしであることを知らせて下さい。一人暮らしと知らせておくことで、積極的に訪問してもらえますし、在宅生活の支援を受けられる場合もあります。
さらに、定期的に家に訪問してもらえる訪問系サービスを利用するのもおすすめです。訪問介護や訪問看護はもちろんですが、定期的に食材を届けてくれる宅配サービスなどを利用するのもよいでしょう。
このように、定期的にあなたと会う機会のある方が多くいることで、あなたに何かあった際に気づいてくれる方が増えます。孤独死などのリスクを考えるうえにも、周囲とのコミュニケーションは可能な限りとっておきましょう。
すべきこと③:老後の生活に必要な資産形成
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老後の一人暮らしに向けて、最も重要な準備は、「老後の生活に必要な資金形成」です。身の回りの整理や財産の整理を行っても、老後の生活に必要な資金が準備されていなければ、幸せな老後生活をおくれるとはいません。退職後、老後に必要な資金が足りないと気づいても、遅いのです。
そのためにも、現在あなたが持っているお金や資産を計算し、老後の生活を送る上で、どのくらいの資金が必要なのかを把握する必要があります。そして、老後に向けて今からどれくらいの資金を貯める必要があるのかを計算し、毎月計画的に資金を形成していきましょう。
そこで、今回は老後の一人暮らしに必要なお金とそのシュミレーションを行っていきます。老後の生活のための資金に不安のある方は、以下の内容を参考にし、計画的に資産を形成していくことをおすすめします。
老後の一人暮らしに必要なお金はどれくらい?
老後の生活費が足りない!?
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老後の一人暮らしに不安を抱える人が多い中、一番の心配事は「老後の一人暮らしに必要なお金」ではないでしょうか?現代の日本社会では、老後の生活費が足りず、現役時代に老後に向けて資産を形成していなかったことを後悔する人が多いのが現状。正直なところ、仕事を引退した後に、老後生活のための貯蓄が少ないと気づいても、遅いのです。このような問題に直面しないためにも、若いうちから、老後の一人暮らしには、どのくらい必要になるのかということを把握して、計画的に資産を形成していくことが大切です。
平均余命を知ろう
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老後の一人暮らしに必要なお金を考える前に、退職後、平均的に人はどれくらい生きるのかについてご紹介します。極端な話、退職後、10年生きるのか、30年もしくは40年生きるのかで、もちろん必要な生活費を大きく異なります。そこで、こちらでは現在の日本人の平均余命について説明していきます。
2017年に厚生労働省が発表した日本人の平均寿命は、男性80.98歳、女性87.14歳と過去最高となっています。しかし、追い打ちをかけるように、医療の発達が進み、平気寿命は今後も伸びるといわれています。平均寿命が伸びるというのは、本来であれば嬉しい限りの話ですが、リアルな老後の生活費を考える中、喜んではいられないと感じている方も多いはずです。
では、平均寿命はどのくらい伸びると考えられているのでしょうか?実は、今よりも平均寿命が20年さらに伸びるという一説もあります。お金には余裕を持っていたいという方がほとんどのなので、仮に平均寿命が今よりも20年延びたと考えてみます。
すると、男性100.98歳、女性107.14歳が平均寿命となり、定年退職後、107歳まで生きたとしたら、『42年分』の生活費を貯蓄資産と年金で補う必要があります。現在の平均寿命程度で資産形成を考えれば、寿命が延びた際にお金が足りなくなるのは一目瞭然です。平均寿命を高く見積もり、余裕を持った資産形成が重要なのです。
老後の一人暮らしに必要な資金は?
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一人暮らしの平均的な老後の生活費は、毎月15.8万円程度と言われています。あくまで平均なので、もっと贅沢な生活がしたい方にはこれ以上の費用が掛かりますし、逆にもっと節約できるという方もいます。参考までに、この15.8万円の内訳は下記のようになります。
・食料:40,050円
・住居:20,148円
・光熱・水道:11,088円
・家具・家事用品:5,316円
・被服及び履物:5,293円
・保健医療:6,632円
・交通・通信:18,712円
・教育:10円
・教養娯楽:19,395円
・その他の消費支出:32,109円
老後の生活費合計 158,753円
この平均的な生活費15.8万円/月を、平均寿命の年月にかけ合わせて、大まかな老後に必要な生活費を算出します。平均寿命については、上記で説明した現在の平均寿命87歳と今後予想される平均寿命107歳に分けて算出します。
■現在の平均寿命87歳まで生きた場合■
65歳で定年退職し、87歳まで生きた場合は、老後の生活が22年続くことになります。
15.8万円/月×12か月×22年=4,171.2万円
■107歳まで平均寿命が伸びた場合■
定年退職後の、老後の生活は、42年続くことになります。
15.8万円/月×12か月×42年=7,963.2万円
上記の計算式から分かるように、現在の平均寿命(87歳)まで生きた場合は、4,171.2万円が必要になり、107歳まで平均寿命が伸びた場合は、7,963.2万円必要になります。
こちらでは、平均的な老後の生活費についてご紹介しましたが、「私はそんなに生活費はかからない」や「もっとゆとりのある生活をしたい」という方もいるかと思います。そこで、下記にて「最低限度の老後の一人暮らしにおける生活費」と「ゆとりある老後の一人暮らしにおける生活費」についてシュミレーションをしていきましょう。
老後の生活をシミュレーションしてみましょう
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上記にて、平均的な老後の一人暮らしに必要な生活費についてご紹介しましたが、いかがでしたか?思った以上に多いと感じた方もいれば、もっと余裕があるかもと感じ方もいたかと思います。収入や生活水準により、感じ方は様々なはずです。
そこで、こちらでは「最低限度の老後の1人暮らしにおける生活費」と「ゆとりある老後の1人暮らしにおける生活費」についてシュミレーションをしていきましょう。
最低限度の老後の一人暮らしにおける生活費
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上記でご紹介した、老後の一人暮らしでの平均的な生活費をご紹介しましたが、思った以上に費用がかかると感じている方もいることでしょう。そこで、こちらでは、最低限の老後の生活費に必要なコストをシュミレーションしていきます。
夫婦二人暮らしの最低限度の生活費が22万円と言われています。単純にこの金額を半分にし、11万円とした場合、内訳は下記のようになります。
・食料:30,000円
・住居:20,000円
・光熱・水道:10,000円
・家具・家事用品:5,000円
・被服及び履物:5,000円
・保健医療:5,000円
・交通・通信 10,000円
・教育:0円
・教養娯楽:0円
・その他の消費支出:25,000円
■老後の生活費合計110,000円/月■
■現在の平均寿命87歳まで生きた場合■
11万円/月×12か月×22年=2,940万円
■今後平均寿命が伸びて107歳まで生きた場合■
11万円/月×12か月×42年=5,544万円
最低限の生活費になりますので、内訳をみて頂いても分かるように、キツキツとなっています。食費も平均の予算よりも半額していますし、教養娯楽費は0円です。交通通信費も平均よりも半減させる必要があります。最低限の生活費で何とか生活していくことはできますが、その分趣味や娯楽にお金を費やせないのは一目瞭然です。
しかし、節約のかいがあって、平均的な老後の生活費と比べと、87歳まで生きた場合、約1000万円を削減でき、107歳まで生きた場合は、約2,400万円削減できます。あくまでの目安として、今後の参考にしてください。
ゆとりある老後の一人暮らしにおける生活費
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続いて、こちらでは、ゆとりある老後の生活を送るための生活費をシュミレーションしていきます。夫婦二人暮らしの場合は、ゆとりある生活費がひと月あたり35.4万円であると言われてることから、一人暮らしの場合は、17.7万円の生活費が確保できると考えます。内訳は下記の通りです。
・食料:45,000円
・住居:20,000円
・光熱・水道:15,000円
・家具・家事用品:5,000円
・被服及び履物:5,000円
・保健医療:5,000円
・交通・通信:19,000円
・教育:0円
・教養娯楽:30,000円
・その他の消費支出:33,000円
■老後の生活費合計 177,000円/月■
■現在の平均余命87歳まで生きた場合■
17.7万円/月×12か月×22年=4672.8万円
■今後平均余命が伸びて107歳まで生きた場合■
17.7万円/月×12か月×42年=8920.8万円
老後ゆとりのある生活をしたい方は、やはり教養娯楽を楽しみたいという方が多いです。そこで教養娯楽費を平均よりも1万円ほど増やしています。
その分、平均的な老後の生活費と比べると、87歳まで生きた場合、1,687.8万円、107歳まで生きた場合、958万円生活費が増額します。
老後どのようなライフスタイルをおくりたいか、今後の収入などを見込んでの自分に合わせた計画が大切です。
きちんと準備をして、幸せな老後に備えましょう
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いかがでしたか?今回は、老後の一人暮らしに備えてするべきこと&必要なお金についてご紹介しました。老後の一人暮らしに不安を抱いている方は多くいらっしゃいますが、きちんとした準備を行えば、不安を感じる必要もないのです。今回ご紹介した内容を参考にし、「今できることは何か?」を考え、計画的に準備を始めていくことが大切です。準備をきちんとして、幸せな老後をおくりましょう♪