SNS疲れとは?
【SNS疲れ】を簡単に説明すると、LINE(ライン)、Facebook(フェイスブック)、Twitter(ツイッター)、Instagram(インスタグラム)などのソーシャルネットワーキングサービス(SNS)を利用しながら「疲れた」と感じてしまう事を指します。
例えばスマホの画面を見すぎて目が疲れた…とか、肩が凝った…というような肉体的な疲れではなく、精神的な疲れを示しています。
いいね!やコメントをしなくてはいけない義務感に駆られて疲れた
友達の投稿に「いいね」を押したり、コメントをしなくてはいけないという義務感に駆られていませんか?本当に自分が良いと思った投稿に「いいね」を押したり、投稿に対して感情が動いたときにコメントをするのは、あなたにとって楽しいことですし義務感からくるものでないので、疲れを感じることもないでしょう。
しかし、せっかく友達が投稿しているのに何も反応しないのは申し訳ないとか、みんなが反応しているのにわたしだけ反応しないと悪く思われるのではないか…なんて感じていたら要注意です。
フォロワー数やいいね!の数に振り回されて疲れた
フォロワー数が少なくて悩んだり、フォロワーを集めるために見ず知らずの人の投稿にいいね!をつけて回ったり…。自分の投稿へのいいね!の数が気になって何度も確認し、いいね!が少ないと落ち込んでしまう。あなたにも身に覚えがあるのではないでしょうか。
フォロワー数やいいね!の数が自分に対する評価のような気がしてしまい、異常に執着してしまうんですね。人間には承認欲求というものがあります。
承認欲求とは「社会生活の中で人に認められたいと思うこと」です。SNSという世界では「フォロワーやいいね!の数が増えること=自分が認められること」と感じ、承認欲求を満たしているのかもしれません。
友達のリア充な投稿に病む
恋人とのラブラブな写真や、華やかな交友関係、ブランド物のバッグや時計、高級ホテルでのディナー。更には、結婚報告や結婚式の写真、出産報告、子どもの成長報告など、自身の充実ぶりをまざまざと見せつけられる投稿にうんざりしていませんか?人間誰でも嫉妬心はあるもの。
ですが、そんな投稿ばかり目について、見なくてもいいのに見てしまう。こんな状態に陥ったら危険信号です。
友達と自分を比べて、自分にないものを探してしまい嫉妬してしまう人が続出しています。更にそれに対抗して、無理をしてリア充な投稿をしてしまい、後になって落ち込んでしまうなんてことも…。
生活の中心がSNSになってしまう
SNSではキラキラした自分を表現したくなるものです。夕日が綺麗だったから写真を撮って投稿したとか、たまたま入ったお店のケーキが可愛かったから写真を撮って投稿したとか、普段の生活の中で起きた出来事を投稿するのは、自分にとってわくわくすることですよね。
しかしキラキラした自分をSNSに投稿するために行動を起こすようになったら注意が必要です。
「インスタにアップしたいから」なんて理由で、わざわざおしゃれなカフェやレストランを選んだりしていませんか?旅先で写真撮影に夢中になり肝心の観光ができなかった、その場の雰囲気を味わえなかったなんてことも…。
投稿しなくてはいけないと感じて疲れた
最近投稿してないなぁ…そろそろ投稿しないとな…なんてストレスを感じて疲れていませんか?毎日たくさん投稿したいことがあって、ネタが溢れているなんて人はいいかもしれませんが、普通はそんなに毎日投稿するような出来事ってないものですよね。
投稿することが義務になってしまっている、その義務を果たすために出掛けたくもないのにわざわざ出掛ける、なんていうのがこのパターンです。
周囲の期待に応えようとして疲れた
コメントなどで、「いつも投稿楽しみにしてるよ!」なんて言われたら、期待に応えたいと思うのが人情というもの。その期待が自分の糧になれば良いのですが、期待に応えようとするあまり、それが負担になってしまうことも。
期待してくれた人にがっかりされたくないという気持ちが働いているのかもしれませんね。
もしくは周りがわたしに期待しているのはこんな発言かな?と考えてしまって次第に自分らしい発言ができなくなってしまうなんてことも。周りを気にして発言を考えるなんて疲れてしまいますね。SNSは誰でも好きなことを発信できる場所であるはずなのに、これでは窮屈になってしまいます。
周りの反応に疲れた
自分の投稿に対して周りの反応が過剰になってしまった、なんてことありませんか?ちょっとお出掛けして投稿しただけなのに、「彼氏できた?」とか「何かあったの?」なんて深読みされて対応に困ってしまうなんてことありますよね。自分に興味を持ってもらうのは嬉しいことですが、あまりに度が過ぎるとちょっと疲れてしまいます。
それにSNSはあなたの交友関係が赤裸々になってしまうもの。自分の交友関係が晒されることに少し違和感を感じる人も多いのではないでしょうか。
情報が多すぎて疲れた
SNSはたくさんの情報が溢れています。企業もSNSを使って発信することが当たり前になり、SNSを欠いたマーケティングは時代遅れともいわれるようになりました。インフルエンサーなんて呼ばれる人々もたくさん誕生し、SNSから流行が生まれるのが当たり前になりました。SNSさえ見ておけば、今何が流行しているのか、現在のトレンドも十分調べられますよね。
その反面、SNSにはたくさんの情報が溢れかえっています。これだけたくさんの情報が流れてくると、何が本当に必要な情報なのかわからなくなってしまいますね。いわゆる情報過多というもので、人間の脳は情報が多すぎると処理しきれず、疲れてしまうのだそう。新しい情報を常に追いかけていないと周りについていけなくなる!と不安を感じている人も多いかもしれませんね。
見たくない内容が目に入り疲れた
SNSでは残念ながらウソの情報が飛び交っていることも事実。そんなウソの情報に振り回されてしまったなんて経験もあるのではないでしょうか。それだけでも疲れてしまうのに、そのウソの情報によって実際に傷つけられてしまった人もたくさんいます。そんな人を見てしまうと、こちらまで気分が落ち込んでしまいますよね。
元恋人や、気になる人をチェックしすぎて疲れた
元彼や元カノ、気になる人の動向が気になって、1日に何度もチェックしてしまうなんてことはありませんか?チェックしたらしたで、自分の知らない人と親しくしているのを発見してしまい落ち込んだり、誰かと楽しそうに遊んでいるのを発見して悲しくなったり、余計に気持ちが沈んでしまうこともありますよね…。
既読やログイン時間が気になりだして疲れた
LINEで既読がついたのに返信がこなくて不安になってしまうというのは、あるあるではないでしょうか。その逆になかなか既読がつかなくてイライラしてしまったり、ブロックされてしまったのでは!?とやっぱり不安になってしまう…。こんな状態で1日中スマホをチェックせずにはいられないなんてことはありませんか?
また、返信がこない相手のSNSのログイン時間をチェックして、SNSにはログインしているのに、返信はしてくれないんだな、と落ち込んでしまうなんてことも。
SNSに疲れた…と感じやすい人の特徴は?
SNSに疲れた…と感じやすい人の特徴をご紹介します。
SNSに疲れたと感じやすい人の特徴①承認欲求が強い
SNSはいわば自分自身を表現する場です。そこで発言したことや投稿した写真への反応、いいね!の数やフォロワーの数が増えることに快感を覚えている人、要するに承認欲求が強い人が疲れやすいと考えられます。
いいね!やコメントをもらうことで、自分自身が「認められた」と実感し、快感を感じてしまった人は、さらに「認めてもらえる投稿をしたい」と意識が変わってしまいます。
そうなると、写真を投稿するためにおしゃれスポットに行くといったような背伸びをしてしまい、そんな背伸びをしている自分に疲れてしまうという悪循環に陥ってしまうのです。
SNSに疲れたと感じやすい人の特徴②周りを気にする
他人の投稿に過剰に反応してしまうタイプですね。他人の幸せな投稿と自分を比べてしまい、自分に自信がなくなってしまったり、嫉妬してしまったり…。周りを気にしはじめると、ついつい自分と比較してしまうので、このタイプの人は注意が必要です。
また、自分の投稿について周りがどんな反応を示すだろうと不安に思うタイプの人も疲れやすいといえます。周りの反応を気にするあまり、自分を素直に表現できなくなったり、反応が良いネタを探すことに必死になってしまったり…。
SNSに疲れたときの対処方法
ではSNS疲れはどのように対処すべきか、具体的に見ていきましょう。
SNSに疲れたときの対処方法①思い切って見ない!
思い切ってSNSを見ないという選択をしてみてはいかがでしょうか。長い間SNSを続けてきた人には衝撃的かもしれませんが、効果は抜群です。
よく考えてみて下さい。SNSを見ないからといって何か生活に不都合が生じるでしょうか。あなたにはSNSでなくても実際の生活の中で触れう人がいるはずです。SNSを見なくなったからといって、そういう人達との接点がなくなるということはありませんよね。
もし友達に「SNS投稿してないね」とか「SNSにログインしていないね」なんて言われても、SNSを見るのを控えていると素直に話してしまって大丈夫です。案外「そうなんだ~」と波風が立つことなく受け入れられるものですよ。
疲れたという気持ちを素直に受け止め、いったん気持ちを落ち着けるという意味でもSNSを見ないという選択をしてみてはいかがでしょうか。
疲れた…でもどうしても見なければいけないときは?
そうはいっても仕事や家族との連絡に、どうしてもSNSを見なければいけないという場面ってありますよね。そんな時は、必要な場所だけを見て、余計なところを見ないようにしましょう。例えばLINEだとメッセージの部分だけを見て、タイムラインには目を通さないようにすることです。
SNSに疲れたときの対処方法②時間を決めてSNSを見る
一日に何分だけと決めてSNSを利用するのも有効です。例えば、「朝の通勤の電車の中だけ」」とか「夕飯の後に20分だけ」とか決めておくと、自然と短時間での利用に慣れてきます。それを続けることでSNSに疲れたと感じることなく、ちょうど良い距離感がつかめてきますよ。
SNSに疲れたときの対処方法③いいね!やフォロワー数を気にしない
自分へのいいね!やフォロワー数を気にしないようにしましょう。いいね!の数やフォロワー数が自分への評価と錯覚してはいないでしょうか。いいね!やフォロワー数はあくまでSNS上での話。あなたにはSNS以外にも評価される点がたくさんあるはずです。SNSはあなたのほんの一部分に過ぎません。
また友達へのいいね!やコメントに疲れたと感じている場合は、ご自身でいいね!やコメントをする基準を設けてみてください。お愛想ではなく、あなたの心が本当に動いたときだけ反応するなど、自分の気持ちに従っていれば、変にストレスを感じることもなくなります。
しかしいいね!やコメントをする基準は深く考える必要はありません。あなたが直感でいいなと感じたり、コメントをしたいなと自然に思ったときだけすると決めてしまいましょう。
SNSに疲れたときの対処方法④限られた友人のみの公開にする
投稿の公開設定を「全員に公開」にしている場合は、本当に信頼のおける親しい友人のみに公開するなど、設定を変えてみてはいかがでしょうか。そうすることで、気兼ねなく自分の好きなことを投稿できますよね。あなたが本当に届けたいと思う人にだけ公開してみてはいかがでしょうか。
自分と比べてしまいそうな人、嫌いな人の投稿は非表示にする
自分と比べてしまいそうな人や嫌いな人の投稿は見ないようにすることです。フォローを外したりブロックをしても良いのですが、バレてしまうと気まずいなと心配になってしまい、余計に疲れたと感じてしまうものです。それにフォローしていなくても投稿が流れてきてしまうこともあります。
友達のリア充投稿や愚痴だらけの投稿であなたが疲れたと感じているのなら、いっそのこと人の「非表示」に設定してみましょう。わざわざ自分の気持ちが下がってしまうような投稿をみることはありません。悪いコメントが入ったときも、この方法は有効です。そんなコメントにわざわざ反応する必要はありません。自分が気持ちよく利用できるようにすることが一番ですよね。
自分のペースを大切に、SNSと上手に付き合いましょう
今回は、SNSに疲れた方に向けて、SNS疲れとは何か、疲れやすい人の特徴、辞めたくなった時の対処方法についてご紹介しました。SNSは遠く離れた友達や家族と手軽に情報共有ができるといったメリットがある反面、デメリットもあります。SNSを利用するときは、ぜひ適切な距離をとって、自分が心地よいと感じる距離感で利用してくださいね。「SNSに疲れた…」と感じたときは、周りをきにせず一度離れてみるの有効です。無理をせず、上手なSNSとの付き合い方を探ってみてくださいね。