【ママ必見】赤ちゃんがかかりやすい病気と、その対処方法

人との関わりが増えるにつれて、病気の危険性が高まる

生まれたばかりの赤ちゃんは、免疫力が弱くお母さんも神経質になりやすいですね。でも、外出しなきゃいけない時預ける人がいなかったら、一緒に抱っこしていくしかありません。デパートや、駅、スーパーや病院も人混みを避けることはなかなか難しいですよね。

人との関わりが増えるにつれ、風や感染病にも気をつけなくてはいけなくなり、赤ちゃん自身を菌から守らなくてはいけないのはもちろんですが、自分自身も病気をもらわないように、予防することは大切です。

かといって、赤ちゃんのためには外の空気に慣れさせたり、少しずつ免疫をつけさせていくのも必要です。「週末を避けて平日の午前中を使ってお出かけする」という工夫もいいですね。

しかしながら、日常生活の中でいつどこで病気をもらってくるかわかりません。いくら気をつけていても、感染してしまう時もあります。そんな時、少しでも病気のことを知っていたら慌てず対処することができますよね。

赤ちゃんが病気になった時お母さんがパニックにならないために、いくつか病気の種類と対処法をまとめてみましたので、ご参考になさってください。

赤ちゃんがかかりやすい病気にはどんなものがある?

赤ちゃんがかかりやすい病気:急性中耳炎

急性中耳炎とは、鼻風邪がきっかけで耳の鼓膜の中に菌が入ってしまうために起こる病気です。耳と鼻は繋がっているためです。赤ちゃんは、大人に比べ耳の管が短くて太く菌が入りやすいため、1歳半くらいまでの間は鼻風邪と中耳炎をセットに考えておくといいですね。

症状としましては、「耳が痛い」「熱が出る」「聞こえにくくなる」といったものがあります。赤ちゃんは、自分で症状を訴えることができないため耳を触ろうとしたり、機嫌が悪くなったりします。悪化すると耳だれが起こってしまうのでその前に気づいてあげれたら良いですね。鼻水が1週間以上続く場合は、専門に診てもらうべきでしょう。

赤ちゃんがかかりやすい病気:百日咳

六ヶ月以下の赤ちゃんに感染してしまうと重症化しやすい病気です。年間1万人ほど発症していると言われています。完治するまでに2〜3か月の期間を要するという理由で「百日咳」と言います。症状としましては普通の咳と少し違って「コンコン ヒュー」という呼吸音が特徴です。もしかしたらと思ったら迷わず病院に相談しましょう。

大人はこの百日咳で死に至ることはありませんが、赤ちゃんは無呼吸症状を起こしたり嘔吐として危険な状態になることがありますので注意が必要です。

義務付けられている四種混合ワクチンで予防することになっていますので、きちんと受けるようにしましょう。

赤ちゃんがかかりやすい病気:アトピー性皮膚炎

赤ちゃんのアトピー性皮膚炎は普通の乳児湿疹とは違って全身に現れ、治りが遅いのが特徴です。まずは保湿が必要ですがそれでも治らない場合、アトピーが疑われます。

アトピーとっても遺伝的、食物、花粉、空気中のホコリ等発症経路は様々です。アトピーの原因を調べ、ビタミン、ミネラルをしっかり摂り正しいスキンケアをすることによって悪化を防ぐことができます。早いうちから対処することで、免疫がつく6歳頃には治る子が多いので安心しましょう。

自己判断で、市販の薬等を使ってしまうと余計に悪化してしまうことがありますので、ちょっとわからないなと思ったら迷わず病院に連れて行くようにしましょう。

赤ちゃんがかかりやすい病気:突発性発疹

突発性発疹とは季節に関係なく「ヒトヘルペスウイルスの6型か7型」に感染することで発症します。4歳上の子から大人までほとんどの人が持っている一般的なウイルスです。39度〜40度の高熱を出した後に全身に赤い発疹が現れます。

大人から感染し、特に6ヶ月から1歳位の間に発症しやすい病気です。特徴的なのが熱が下がり始めた頃に赤くポツポツと出てくることです。四日くらい経てば消えていることが多く、特別な治療はいりません。

熱があっても、機嫌も良くおもちゃで遊び、ミルクもいつもと変わらず飲めるくらい元気な子もいれば、下痢や食欲ない子も稀にいますので症状に合わせ、薬の処方も変わってきます。お家でできることは、薬を決められた時間・量を飲ませて十分な水分を取り、熱を下げてあげましょう。

鼻水や咳も合併している時はそれにあったシロップをもらうこともありますので「スポイト」で少しずつ飲ませるといいですね。

赤ちゃんがかかりやすい病気:手足口病

手足口病は、一つのウイルスではなく幾つかのウイルスが混ざり発症するものです。夏に流行し、7月がピークです。症状としては口の中、舌、唇裏などに赤くポツポツとできものが確認できます。手足にできてもかゆくはありません。

ただ口の中にできてしまうと口内炎のように痛く、米やパンなどかじるような食べ物が食べれなくなったりするので刺激の強い食べ物を避け味の薄い柔らかいものやゼリー等で補うことが必要です。

特別、手足口病の治療はありませんので手足にまだポツポツが残っていても熱が下がり口の中の痛みも治まり、食べ物が食べられるようになれば保育園や幼稚園に行けるようになります。というのも手足口病のウイルスが完全に消えて無くなるまでに一ヶ月ほどかかると言われているため、預かる側も承知の上なのですね。

赤ちゃんがかかりやすい病気:ロタウイルス

2月から3月にかけて最も多く「急性胃腸炎」を発症させる病気です。生後6ヶ月頃からかかりやすく高熱と共に下痢や嘔吐が激しく入院が必要になることもある感染症です。

感染力が強くわずかなウイルスが体内に入り込んでしまうだけで感染します。そのため二次感染も防がなくてはいけません。オムツ替えをした後はよく手を洗い、消毒を心がけましょう。

便の色が白っぽくなることもありますが、ロタウイルス特有の症状です。水っぽい便が続くと脱水に陥る可能性もあるのでこまめな水分補給が大切です。母乳は欲しがるだけ与えましょう。1〜2週間で次第に症状は治まってきます。任意なので有料ですがロタウイルスのワクチンもあるので受けておくと、安心でしょう。

赤ちゃんの病気をしっかりと見抜くには

赤ちゃんの病気を見抜くサイン:熱がある

赤ちゃんの平熱は大人よりも高く、37.5度くらいまでとされています。それ以上の熱が確認されると気、他にどのような症状があるか見分ける必要があります。

しかし赤ちゃんは外気の環境によって熱が左右されやすく眠たいとき、泣いた後、授乳の後などは体温が高くなりがちです。部屋の温度を変えてあげたり少し落ち着いてから熱が下がっているようであれば心配いらないでしょう。

ただし熱が38度以上あるときは風邪や他の病気が疑われますので、一度小児科に連れて行くべきでしょう。

赤ちゃんの病気を見抜くサイン:便の色と下痢

赤ちゃんにとって便の色は健康かどうかを見分けられるものです。お母さんが注意してみることで早期発見につながります。1日に何十回も下痢をするなどした場合は、脱水症状、ウイルス性胃腸炎になっている可能性もありますので、お母さんも十分に手を洗い、病院に行きましょう。

また、母乳であれば消化器官が未発達の赤ちゃんはお母さんお食べたものが、そのまま便の色に出てくることもあります。しかし、そんなこともないのに、便の色が赤い場合は血が混ざっている可能性があるため注意しましょう。「腸重積症」という病気にかかっている可能性があります。

この病気にかかったと思われる時間から24時間以内に来院された赤ちゃんの8割は造影剤(レントゲンに写る物質)を肛門から注入し、圧を加えることにより 腸重積を元の状態(これを整復といいます)にすることが出来ます。また造影剤を用いる代わりに空気を肛門から注入し整復を試みている施設もあります。

しかし2割前後の赤ちゃんは整復ができないため手術により腸重積を整復することになりますが、腸の組織に血液が流れない状態が長く続いた時には腸を切り取ら なければなりません。

また、白い便はロタウイルスの可能性があります。赤ちゃんの便の色は、注意深く見てあげることが大切ですね。

赤ちゃんの病気を見抜くサイン:機嫌が悪い

病気が隠れているとき、赤ちゃんは機嫌が悪くなるときがあります。いつも通りミルクを飲んでくれない、あやしても抱っこしても泣き止まないなど急にいつもと違った行動を起こされるとお母さんは心配になってしまいますよね。

様々な原因が考えられますが、よくあるのが「便秘」です。お腹が張っていなる感じがしたり、力を入れているようでしたら優しくお腹マッサージをしてあげましょう。

普段、動けない赤ちゃんは運動ができないですよね。そんな時は、お母さんの手でお腹をマッサージしてあげたり、足を曲げたり伸ばしたりしてあげて腸を活発にしてあげると便が出て、機嫌が直ることがあります。

激しく泣く場合病気が隠れている可能性がありますので、わからないと思ったら迷わず病院に受診しましょう。

赤ちゃんが病気になった時の対処方法

赤ちゃんが病気になった時の対処法:熱があり汗をかいている時

赤ちゃんが熱を出してしまうとお母さんも焦ってしまいますね。急変しないように、しっかりと見ておく必要があります。寒がっている時は、これから熱があがってくる証拠です。むやみに冷やすのはやめましょう。様子を見て、汗をかいて暑そうだなと思ったら、アイス枕を使ってもいいですね。

ただ、これだけでは、菌は無くなりません。きちんと処方された薬や座薬を使い、熱を下げてあげることが必要でしょう。

服もこまめに取り替えてあげて、決して厚着させる必要はありません。ただでさえ体温があがっている時は一枚薄着にしましょう。菌と戦っているわけですから汗をかいたり、冷めたりして身体もベタ付きやすくなっています。綺麗に身体も拭いてあげるといいですね。

また、脱水にならないよう水分をこまめに摂り、母乳であればたくさん飲ませるようにしましょう。

赤ちゃんが病気になった時の対処法:熱性けいれん

高熱の際に、発症されると言われている「熱性けいれん」は、生後半年から〜5歳くらいまでの子供に多く急に、ひきつけしたらお母さんもパニックになってしまいますね。慌ててず、きちんとした対処をしてあげてください。

まず、熱性けいれんは熱を出してから24時間以内に起こることがほとんどでその間は注意してみなくてはいけません。熱性けいれんは2〜3分ほど続き、治ります。窒息の可能性がありますので、歯を食いしばっていてもタオルなどは口に入れないでください。とにかく、慌てず洋服をゆるくし、楽に呼吸ができるような体制を取らせてあげることが一番です。

また、吐いたものが気道に入らないようにするため仰向けは避け横向けに寝かし、大きな声で呼んだりゆさぶったりはしないでくださいね。

3分ほどで治るけいれんの場合は、治ってから車などを使って受診をお勧めしますが、5分以上続く場合は、ただの熱性けいれんではない可能性もありますので救急車を呼びましょう。

赤ちゃんが病気になった時の対処法:咳がひどい時

咳で辛そうな時は、少し頭を高くしてあげて横向きに寝かしてあげるのがいいでしょう。また、咳き込んで飲んでいる母乳等が気管に入ってしまわないよう、きちんと飲ませた後は注意して見るようにしましょう。

また、一度あげたら嘔吐しないよう続けてあげる場合は少し様子を見てからにしてください。咳と言っても、風邪、百日咳、喘息等色々な原因が疑われます。呼吸音によっても病気の症状が変わってきます。

肺炎になってしまうと重症化してしまうので、少し呼吸が早いかなと思ったら、医師に相談してみるようにしてくださいね。休日前に診てもらうことで、夜な夜な救急外来に走ることなく、薬がある場合は焦らずに対処できます。

このように赤ちゃんの場合は、なるべく症状が軽いうちに前もって病院受診がおすすめです。

赤ちゃんが病気になった時の対処法:鼻づまり

鼻づまりは、生後一ヶ月の赤ちゃんでも発症することがあります。しかし、新生児のため無茶に薬は飲めません。病院で、機械を使い鼻を吸ってもらうというのが基本の対処法です。赤ちゃんのお店や、ドラッグストアに行くと赤ちゃん用の鼻を吸うチューブが売っていますので、お家にいる時はそちらを使ってお母さんが吸ってあげるしかありません。

鼻づまりが原因で苦しくミルクや母乳が飲めない状態ですと病院受診をお勧めしますが、鼻を吸ってあげればまた、機嫌よくミルクや母乳も飲んでくれるのであれば、様子見でいいでしょう。

赤ちゃんが病気になった時の対処法:便秘

赤ちゃんが便秘になることはよくあります。2ヶ月を過ぎた頃くらいから、便の回数も減っていき、大体のリズムが出来てきます。一日に何度もしていた赤ちゃんが3回、2回と減ってくることもありますが機嫌も良く、ミルクもいつも通り飲んでいる状態であれば心配はいりません。

しかし、苦しそうにしている時はお腹が張っている場合があります。そんな時は、お腹マッサージや綿棒でくるくるお尻の穴を刺激する方法があります。

まずは、便秘だなと思ったらお腹マッサージで腸を刺激してあげることが一番です。くるくるとのの字に回してあげましょう。何度か行ってあげることでスッキリすることもあります。

三日、四日経ってもなかなか出ずにぐずっている時は、大人用綿棒で優しくおしりを刺激してあげます。大体2CM程度お尻に入れてくるくるしてあげると出てきます。その際、十分にベビーオイルなどを綿棒につけてあげることが必要です。また、一気に出てくることが考えられますので、新聞紙などを引いて対処するのがベストです。

症状によってはすぐに病院へ!

下痢が続く

下痢が続く場合は、何か原因があることが多くぐったりしてしまう前にきちんと受診を済ませたほうがいいでしょう。赤ちゃん本人が一番辛いですね。血便や嘔吐が伴う場合も受診が必要です。また、おしっこの黄色味が強く、便の回数が増えると脱水を起こしている可能性が高いので診てもらうようにしましょう。水分は取れるだけ取ったほうがいいので飲めるものを十分に与えるようにしてください。

ぐったりしている

赤ちゃんがぐったりしている時は、重病な病気が隠れていると疑ったほうがいいでしょう。泣き方も弱々しく、意識障害が見えていると危険な状況です。水分が取れなくておしっこの回数が減っているなどは、直ちに病院に連れていく必要があります。

また風邪やおたふく風邪に合併して起きる髄膜炎(ずいまくえん)は放っておくと稀に後遺症が残る可能性もあるので赤ちゃんの首を前にした時痛がる様子であれば急いで病院に受診しましょう。

赤ちゃんの声は目で見て確かめて!

1歳前の赤ちゃんはしゃべることができません。機嫌が悪かったり、便の色はいつもと違わないか見極める必要がありますが、何を訴えているのかお母さんでもわからない時があります。

そんな時は、「こんな症状で」と、病院を躊躇わずすぐに連れて行くようにしましょう。もし、重大な病気が隠れていたら大事に至ることもあります。赤ちゃんの症状は急激に変化することもあり、さっきまで笑って遊んでいたのに、気付いたらぐったりしていることもあります。早期発見によって予防できることもあり、重症化させないためにも自己判断は避けましょう。

また、「いつから」「どのように」「便は何回」など詳しく赤ちゃんの状況を知るために医師が聞いてくることもあります。正しく答えられるように病院に行くかもしれないと思った時は状況、赤ちゃんの様子をメモるように心がけておくと、いざ病院行った時にスムーズに対応できることもあります。赤ちゃんが笑って過ごせるように、日頃からよく観察してあげましょう。

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