再婚で一番難しいのは「きっかけ作り」
近年はライフスタイルの変化で、結婚観も以前と比べてだいぶ変化してきたのではないでしょうか。3組に1組が離婚している現代において、再婚者というのは、決して珍しくはありません。
以前ならば「結婚するのが幸せ」という価値観が一般的であり、お互いの家族との関係性や体裁もあり、離婚するカップルはそれほど多くはありませんでした。離婚した人というのは、少なからず周りから白い目で見られていたかもしれません。
今や再婚する人は珍しくありません
しかし、現代では離婚という選択肢を選ぶハードルも下がり、結婚したけれどどうしても夫婦生活が難しい場合は、お互いの関係をリセットできるようになりました。
その是非はここでは論じませんが、離婚が増えたことで、バツイチや再婚者への偏見も少なくなり、以前のように社会からの強い風当たりもなくなってきたのではないでしょうか。
離婚する人が増えるのと同時に、新しいパートナーと結婚生活をスタートさせる再婚者の数も増えてきています。
厚生労働省が発表した2016年度の「婚姻に関する統計」という、その年の結婚したカップルに占める再婚者の割合を示したデータがあります。2015年の婚姻数は63万5156件あり、その中で「夫婦とも再婚、もしくはどちらか一方が再婚」というケースは17万181件となっています。
なんと結婚したカップルのうち再婚者の割合はおよそ27%、4件に1件の結婚は再婚による婚姻となっているのです。婚姻の総数は3年連続で減少していますが、再婚の割合は年々増加傾向になっています。
再婚は出会いが難しいのがネック
再婚者の割合は増加傾向にあり、再婚は決して珍しくない、一般的な選択肢となっています。
しかし、再婚は増えてはいますが、必ずしも離婚してもすぐに再婚できるというわけではありません。再婚の場合、当然ですが初めからパートナーを見つけなければいけません。その際にネックとなるのが、「きっかけ作り」です。
これは男女共に言えることですが、年齢が高くなるにつれて出会いの機会というのは、どうしても若い頃と比べて少なくなってしまいます。若い頃は異性との出会いには困らなかったけれど、30代、40代になるにつれて恋愛から足が遠のいてしまったという人は多いのです。
そして、再婚を目指す人は、離婚が遅い年齢であるほど、次の結婚のための出会いのきっかけを探すのが難しくなってしまいます。
現代の平均初婚年齢は男性が30.7歳、女性が29.0歳と、およそ30歳前後で結婚をする人の割合が多いようです。これをもとに考えると、もし離婚した場合、その時の年齢は30代後半、40代を超えている人も少なくないはずです。
30代、40代で再婚を考えると、やはり若い頃よりも異性との出会いのきっかけは少なくなってしまうことから、再婚は初婚と比べて難しくなってしまうのです。
30代以降は仕事が忙しく恋愛の時間が取れない
再婚の人がなぜ出会いが難しいのかというと、いくつか理由があります。その1つが、再婚を考えるようになることが多い30代、40代は仕事が忙しくなる時期と重なり、なかなか恋愛に回す時間が取りづらくなってしまうからです。
ちょうどその年代は部下もできて、仕事にも慣れてくる頃です。会社内でもそれなりに責任ある立場についている人もいるはずです。仕事が充実してくることは何も問題はなく、むしろこれまでの努力の成果が実を結び、仕事が楽しくて仕方がない時期でもありますよね。
ただ、仕事が充実してくるにしたがって、どうしてもプライベートな時間というのは少なくなってしまいます。たまの休日も、平日の疲れが出てしまい夕方まで家の中でゴロゴロと過ごす、という人も多いのではないでしょうか。
会社と自宅の往復ばかりの生活だと、忙しくなってしまうと余計に、プライベートの時間、特に恋愛に回す時間はなかなか取ることができなくなってしまうのです。
周りは歳下か既婚者ばかりになることも
再婚の人の出会いが難しいのは、年齢的に仕事が忙しくなり、恋愛に使う時間が取れなくなるだけではありません。職場にいる人は既婚者ばかりになってしまうか、独身でも歳下ばかりという状況になってしまうからです。
出会いの場所として有力なのが職場ですが、30代以降になると、同期の仲間は結婚している人も多くなると思います。
また、年齢が上がるにつれて部下が増えていきます。独身の人を探す場合は、部下が対象になることもあると思いますが、上司と部下という関係か恋愛関係に発展したら、場合によっては一回り以上年齢が離れたカップルになってしまうかもしれません。
最近では年の差カップルは全く珍しくはありません。年齢が一回り、あるいはふた回り以上離れているカップルもいますからね。
ただ、やはり職場での出会いの数は、若い頃と比べても減少してしまうのは避けられそうにありません。年齢を重ねるにつれ、職場で独身の人は少なってしまうため、自分から他の場所に出会いを行動を起こす必要があります。
再婚を目指す際に気をつけるべきことは?
バツイチに引け目を感じる必要はありません
再婚の人が陥りがちなのが、一度結婚に失敗したことで、それを引け目のように感じてしまうことです。「離婚した自分は周りからどう思われているのだろうか」「再婚しても結婚生活がうまくいかなかったらどうしようと」と、過去の離婚が原因で自分に自信をなくしてしまうのです。
過去の結婚の失敗から、次の新しい出会いに対して消極的になってしまっては、再婚のきっかけが目を前を通り過ぎても、なかなかつかむことは出来ません。自分の中の再婚への引け目が、大きな足かせとなってしまうからです。
しかし、本当は離婚やバツイチということに引け目を感じることはありませんよ。3組に1組のカップルが離婚していると言われている現代では、バツイチの人は少なくありません。
離婚した人が恐れている「バツイチの人は、周りから変な目で見られているのかもしれない」という、偏見もほとんどありません。いまでは離婚という選択肢は、結婚と同様に正当な選択肢として広く認知されるようになっています。
離婚=人格に問題がある、というわけではなく、ただお互いに結婚生活が合わなかったから離婚しただけなのですから。
積極的に行動しなければ出会いに巡り会えません
再婚者が婚活をする場合に大切にして欲しいのが、自然に出会いが向こうからやってくるだろうと期待する待ちの姿勢ではなく、積極的に自分から出会いの場所に足を運ぶくらいの姿勢を持つことです。
出会いが少なくなる再婚の人は、若い頃のように向こうから異性がやってくるということはほとんどありません。自分からアプローチしていかないと、日常生活の中で異性に出会うことは難しいのです。
再婚相手との出会いのきっかけを作る方法
再婚相手との出会いのきっかけ①街コンに参加してみましょう
再婚を目指して婚活するにあたり、市町村や自治体が開催している出会いのイベント、街コンに是非参加してみましょう。
日常生活の中では、自分の力で出会いのきっかけを作ろうとしても難しい部分もあるでしょう。そう都合よく運命の出会いというのは訪れないものです。しかし、街コンならば、ホストとなる企業のサポートのもと、スムーズにお相手探しをすることができます。
初対面の異性と話すのはどうしても苦手という人でも、街コン主催者が用意したイベントに参加することで、それが会話のきっかけとなってくれることもあり、コミュニケーションが行いやすくなるメリットもあります。
また、同じ空間に「恋人を見つけたい」と共通の目的を持った男女が集まるので、会社や私生活よりも恋愛関係に発展しやすい場でもあります。お互いに最初から恋愛が目的なので、話が早いというか、途中のプロセスを省略して、「目の前の相手は恋人としてどうか」とスムーズに進めることができるのも強みです。
近年では、離婚や再婚が一般化しつつあることで、「再婚者限定」や「40代以上限定」のイベントも開かれることもあります。通常の街コンは若い人ばかりで参加に抵抗がある、という人はそちらの方もチェックしてみるといいかもしれません。
再婚相手との出会いのきっかけ②結婚相談所で堅実に相手を探す
街コンのように、大勢が集まるパーティーのような雰囲気が苦手、という人もいるでしょう。そのような方にオススメなのが、スタップの仲介により、お相手探しや出会い、その後の恋愛まで手厚いサポートしてくれる結婚相談所はいかがでしょうか。
時間は多少かかってしまうかもしれませんが、結婚相談所のスタッフのサポートの元で、堅実が出会いをすることができます。
自分の具体的なプロフィールを記入するとともに、希望の相手の年収、年齢、趣味や職業を伝えることで、要望にあった相手がいれば斡旋してくれます。そのため、自分の好みになった人と出会いやすいのです。
結婚相談所によって、登録している男女の人数や比率、制度や料金体系、サポートなど特徴が様々なので、事前にどこの結婚相談所がいいか、調査も欠かさず行っておきましょう。
男女比率が偏っていたり、サポート体制が自分に合わなかったりすると、料金だけ支払って誰とも出会えなかったということもあるので、注意が必要です。
その結婚相談所の詳しい情報を集めるのはもちろん、過去のマッチングの実績があれば、そちらも調べておきましょう。自分のニーズにあった結婚相談所に登録することで、出会いから再婚までスムーズにできるはずです。
再婚をした人の出会いのきっかけエピソード特集
SNSでコメントをくれた男性と最終的にゴールイン
Aさんが今の旦那さんと出会ったのが、共通の趣味をもった人で作ったSNSグループで、1人の男性からコメントが届いたことがきっかけでした。
実際に会ったことはない人でしたが、メッセージを重ねていくうちに次第に意気投合。趣味という共通の話題があったことも、コミュニケーションをしやすい理由だったのでしょう。
コメントをやりとりして2ヶ月後に、実際に会ってデートをしました。その後付き合うようになり、再婚に至ったといいます。
離婚前に働いていた職場の人の紹介で
Bさんは前の旦那さんとの結婚を機に職場を退職していましたが、同僚とのやりとりは続けていました。そして離婚した後、前の職場の人から「いい人がいるから紹介したい」とメールが届いたそうです。
その元同僚から紹介された男性は、バツイチにも理解がある人で、徐々に心を惹かれていきました。その後に付き合うようになり、最終的にゴールイン。現在では、子供の幼稚園の送迎もその男性がしてくれるようです。離婚をしたからこそ、今の素敵な旦那さんに出会えたのかもしれませんね。
きっかけを掴んで再婚を目指しましょう
離婚したからといって、もう2度と結婚できないと諦めることはないのです。結婚するカップルの4組に1組は再婚といわれており、バツイチでも再婚し、前回の結婚生活よりも幸せな人生を送っている人は大勢います。
自分から出会いのきっかけを掴み取っていくという姿勢を忘れずに、より素敵な人との出会いを目指し行動を開始しましょう。