老後の準備はできる限り早いほうがいい!
40代で老後の準備を始めている方はあまり多くはありません。しかし、老後の準備はできるだけ早く始めることをおすすめします。「まだ若いから大丈夫」と油断して何も準備せずに老後を迎えてしまって後悔してからでは遅いのです。
とは言え、どのような準備をすればよいのか、40代では想像もつかなくてもおかしくはありません。まずは、老後の自分についてイメージをすることや、老後の準備とはどのようなものなのかについて知ることからはじめ、段階を踏んで準備をはじめていきましょう。
まず老後の生活資金を確実に貯めておく
老後の準備とは、具体的にはまず老後の生活資金を確実に貯めておくということが挙げられます。最近は定年後に再就職し働き続ける方が多いとは言え、定年前と同じくらいの収入をキープし続けられる人は一握りしかいません。
また、年金もあるとは言え、老後は労働での収入と年金だけで暮らしていけるというものでもないのです。
現役世代にはない出費が多くなる
老後は、現役世代にはない出費が多くなってしまいます。現役時代よりも収入が減ってしまうにもかかわらず、生活費、住宅ローン、親の介護費用などが引き続きかかってしまう方が多いことに加え、ご自身や配偶者の方の通院費、介護費用などもかかってしまうため、意外と出費は高額になってしまうことが多いのです。
ご自身や、または結婚している場合には夫婦での定年後の退職金、貯金額、また、年金も含めてどのくらいの収入が続くのかや、出費を計算して赤字にならないかどうかシミュレーションをしてみてはいかがでしょうか。
どんな老後を送りたいか、プランを練りましょう
老後の準備を始めるにあたり、どのような老後を送りたいのかイメージし、具体的なプランを練ってみることは大切です。
どんな老後を送りたいかという点では、例えば
- 趣味に没頭して自分の時間をたくさん持ちたい
- 子供たちや孫たちと楽しく過ごしたい
- 夫婦でゆっくり過ごしたい
- 頻繁に旅行をしたい
などがあります。
また、生活の仕方については、
- 今住んでいる家でずっと暮らしていくのか
- 住むところを変えたい場合、都会がいいのか田舎がいいのか
- 今実家から離れている場合、実家に帰るのか
- 地元や今住んでいるところとは全く関係ない新たな土地で生活したいか
などについても考える必要があります。
どのような老後を送りたいかによって、貯めるべき費用が大きく変わってきます。少しずつでもよいですので、老後のプランを考えていくことが大切です。
40代で始めるべき老後の準備とは?
ここまで、老後の準備がなぜ必要なのかについて解説してきました。では、具体的にどのような準備を進めればよいのでしょうか。
まず、先ほどから述べているように老後の生活資金を貯めることは必須となります。それ以外に、老後も働きたい方は老後でも働ける職業に就くことは重要です。具体的には、
- あまり体力を使わなくてもよい仕事
- 高齢者の方も多く働いている仕事
- 定年がない仕事
といった観点で職業を選ぶことをおすすめします。現在の仕事を定年まで勤め上げるとしても、その後も再契約でき問題なく働ける仕事に就いているのであれば安心ですが、老後も続けられるか不安な仕事に就いている方は、転職も視野に入れた方がよいでしょう。
今のうちに転職したい方、定年退職後に別の仕事に就きたい方は、今のうちに資格を取ることをおすすめします。
高齢者の方が多い仕事
高齢者の方が多い仕事としては、タクシー運転手、マンション管理人などがありますので、マンション管理士、第二種運転免許といった資格を取ることは視野に入れた方がよいでしょう。
また、行政書士などの士業は個人で開業でき、定年がありません。さらに、個人事業主は自分のペースで働くことができますので、高齢の方でも続けることができるためおすすめです。
資産運用をする
仕事選びの他にも、老後も安心な保険に入ることや、投資を始めるなどの資産運用をすることもよいでしょう。いきなり始めることはしなくとも、まずは保険や投資の相談窓口に行き、老後のプランを話しながらどのように商品を選べばよいのか考えることも老後への準備のひとつです。
他にも、健康に気を付けたり、体力づくりをしたりすることも大切です。老後に体の衰えを感じたり、病気になってから対処しようとしても出来ないことが多いですので、今から不摂生はしないことや、ジムに通ったりウォーキング、ランニングをしたり、スポーツをしたりするなどの体力づくりをしていきましょう。
実際に40代がおこなっている老後の準備とは
老後の準備とはどのようなものなのかについて解説しました。それでは、実際に40代で老後の準備を始めた方は、どのようなことをおこなっているのでしょうか。
最近、40代で保険や投資に関する相談をするために保険会社や証券会社の窓口を訪れる方は多いとされています。具体的に、老後の資産管理について行動を起こす人が多いのです。
40代といえば、収入が上がってくるため生活に余裕が出てきている人も多いため、資産管理に資金を回すという意識が高まっていると思われます。
40代で地元にUターンする人も
また、40代で地元にUターンする人もいます。Uターンという理由であれば再就職もしやすいということもありますが、農業など全くの異業種に転職して地元に貢献しつつ、地元で人生の後半を過ごしていきたいという思いの方がいるようです。
断捨離や終活などを早めに行う人もいます。40代では早いと思われる方もいると思いますが、40代でそのようなことを始めることによって、今後のプランが明確になり、老後の計画を立てやすくなるという利点があるのです。
終活の一環として新たな友人作り
終活の一環として、独身の方の場合は新たな友人作りを始めるというものもあります。独身の方の場合、老後の一人暮らしでは孤独になりがちであり、孤独であるという理由からひきこもりがちになって精神的に問題を抱えてしまう方もいます。それを防ぐために、老後も関われる友人を作ることは大変重要です。
このように、どのような老後を迎えたいかによってそれぞれ具体的な行動を起こしている方は少なくありません。ぜひ、今から老後の準備を始めることをおすすめします。
ゆとりのある老後を送るためには?
老後の準備を全くしていない状態でも何とかぎりぎりの生活はできるという方もいるかもしれません。しかし、ぎりぎりの生活をしていく毎日では心身ともに負担がかかっていくばかりです。
ゆとりのある生活ができると、人生が豊かになっていきます。人生100年時代と言われる時代に突入していますので、老後になったからといって終わりではありません。豊かな人生を送っていくために、
今からしっかりと準備していくことは重要なことなのです。
金銭的な面だけではなく、趣味、家族、友人など精神的にも満たされる生活を送るために、あらゆる面からの準備をしていきましょう。
今回は、40代から始めるべき老後の準備について解説しました。老後の準備は、時間をかけて計画的にじっくりと進めていく必要があります。
しかし、深刻に考えてプレッシャーを感じる必要はありません。今から出来ることを少しずつ、自分のペースで進めていけばよいのです。まずは、自分の老後の姿を想像することから始めてみてはいかがでしょうか。