老後に「貧困高齢者」になってしまう人が増えている
今まで一生懸命働いてきて、やっと定年を迎え今後は悠々自適に生活をしたいと思っていても、現在は以前に比べると受け取れる退職金も少なくなっており、年金についても受給年齢が上がるなど、本当にもらえるのかどうか不安を拭いきれない面もあります。
せっかくこれまで頑張ってきたのに、老後になってまでお金について悩む貧困高齢者になってしまうのはできれば避けたいですよね。
ですからできるだけ早いうちから、老後の生活について対策を立てておくことが非常に大切であると言えるでしょう。
注意!老後に「貧困高齢者」になりやすい人のパターン
老後に困ってしまいやすい人のパターンをご紹介します。
老後に貧困高齢者になりやすい人①いつも「お金がない」と言っている人
あなたの周りにもいつも「お金がない」と口癖のように言っている人はいませんか。また、あなた自身がついその言葉を口にしてしまってはいないでしょうか。
そういう言葉は、これから先の生活のことをあまり真剣に考えず、何の対策もないために出てくる場合もあります。
例えば今はお金がないから今後は節約しようとか、毎月計画的に貯金をしようというような具体的な考えがないため、そんな言葉がつい口から出てしまうようです。
ずっとそんな考えのままでいると、今の生活だけではなく老後の生活についてもよい対策が見つからないまま時間だけが無為に過ぎていき、結局は貧困高齢者になってしまう可能性が高くなってしまいます。
ですからつい口癖のように「お金がない」と言ってしまうという人は「今はお金がないけど、これからは少しずつでも貯金しよう」などというように、これからの目標を口に出して、少しずつ対策を練っていきましょう。
そうすることで、行動に移したいと以前より強く思うようになるはずですよ。
老後に貧困高齢者になりやすい人②お金に関して無頓着な人
お金に関して無頓着な人は、例えば会社の部下と一緒に食事に行った際に、毎回何の考えもなくおごってしまいます。
部下はもちろん喜びますし、これは一見するといいことのように感じられますが、こんなことが月に何度も重なり、やがて家計を逼迫するようになってしまったら、いい人というよりは、自分を省みないただのお人好しということになってしまうのではないでしょうか。
つまりお金に無頓着であるということは、そもそもあまりお金に関心がなく、大切にしていないということにもつながっています。
ですからまずはお金を大事なものであると自覚し、お金を貯めようという意識を高めていくことが、老後のお金の対策のためには重要です。
老後に貧困高齢者になりやすい人③自分から行動しようとしない人
最近は、雑誌やさまざまなメディアなどで貯金の方法や資産運用などに関する情報が取り上げられており、お金に関する対策方法への感心が高まっています。
そうした記事を見たり情報を耳にして、貯金のコツや投資の方法などを知り、実際に対策し行動に移す人も少なくないでしょう。
実は貯金や投資を成功させるためには、経験者の話を聞いてその真似をして対策を立てることが最も近道です。
しかし残念なことに、知識を得ても自分から行動しようとしない人が多いのも事実です。
せっかく知識があってもそれを行動に移さなければ、まさに宝の持ち腐れとなってしまいます。
お金に関する知識は知るだけでは意味がなく、それを活かし行動して初めて老後の生活に役立てることができます。
老後に貧困高齢者にならないために今できる対策6選
老後のために今からできる対策を6選ご紹介します。
老後に貧困高齢者にならないために①家計の見直し
老後のための対策として、まずは家計を見直すところから始めましょう。そうした上で節約したり、貯蓄に回せる部分を模索いくことが大切です。
例えば子供が大きくなり独立すれば、今までかかっていた教育費をそのまま貯金に回すことができます。
もし老後の暮らしにかかるお金を1500万円と設定したとすれば、毎月10万円~15万円ずつ貯金すれば、10年~15年ぐらいで目標額に達することができますよ。
老後に貧困高齢者にならないために②住宅ローンを繰り上げ返済する
現在住宅ローンを抱えている方には、ボーナスなどを利用して繰上げ返済し、なるべく早くローンを終わらせるように対策を講じることをおすすめします。
早期にローンを払ってしまうことで、精神的にも現実的にも老後にゆとりを持つことができるようになるでしょう。
もし退職金で住宅ローンを払おうと考えていても、万が一自分や家族が病気などになった場合には医療費がかかることになり、治療が長引けば結果的にローンが払えなくなってしまう可能性もあるので、そんな場合の対策のためにもローン返済については慎重に検討しましょう。
老後に貧困高齢者にならないために③健康に気をつける
健康に気をつけるのは当たり前のことと言えばそれまでですが、もし自分や家族が病気やけがなどをしてしまえば、たとえ保険に加入していたとしても治療費や入院費など思っている以上にお金がかかります。
ですから規則正しい生活や栄養バランスの取れた食生活、また適度な運動などをしてくれぐれも健康に気をつけ、さらに事故などに巻き込まれないように、気持ちに余裕を持って行動することを心がけることが大切です。
またいくら老後にお金があっても、健康でなければ毎日を楽しむことはできません。
そのためにも、今からの健康対策は必須であると言えるでしょう。
老後に貧困高齢者にならないために④健康なうちは仕事をする
定年退職後にこれまでの貯金や年金だけで生活すると考えると、何となく不安になってしまい、何か対策を立てなくては、と思う方も人も多いでしょう。
また現在は退職後も仕事をしたいと望むシニア世代も多いため、健康なうちは仕事をして、心身ともに充実した日々を送ることをおすすめします。
そのためにはインターネットを使って仕事を探したり、シニア世代のハローワークとも言えるシルバー人材センターに登録するなど、自分に合う仕事を見つけるために何らかの対策を講じる必要があるでしょう。
老後に貧困高齢者にならないために⑤退職金を老後のために貯金する
退職金については、お金が入ったからといって使ってしまうのではなく、あくまでも老後のためのお金として考え、なるべく貯金するようにしましょう。
また年金についても、老後にいくらもらえるのか、ある程度具体的に金額を知っておき、生活するための対策を立てておくことも大切です。
老後に貧困高齢者にならないために⑥投資など資産運用を検討する
老後の生活を安定させ充実した毎日を送るためには、できれば退職前から資産運用を始めるなどの対策を講じておくのが理想的であると言えるでしょう。
資産運用のための投資は、老後の生活を豊かにするために非常に有益な手段であるとも言われています。ただし、もちろん無理生じない範囲で行うよう対策を練ることが重要です。
資産運用については次で詳しく見ていきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
貯金に余裕がある方は資産運用なども視野に入れましょう
資産運用についてご紹介します。
投資信託
もし少し貯金に余裕があり、なおかつ投資初心者であるというような場合には、プロが運用し資産を増やしてくれる投資信託がよいでしょう。
投資信託には多くの種類がありますが、冒険せず安定した資産運用がしたいという人にはインデックスファンドのような指標連動型が、株式や債券などに分散して投資を行いたいという人にはバランスファンドなどがおすすめです。
NISA
投資信託より一歩前進して、本格的に投資し老後資金の対策をしたいという方には、NISAがおすすめです。
株式で利益が出た場合には一般的には税金がかかりますが、NISAで株式や投資信託などを購入した場合には、利益が出た際に非課税になるというメリットがあります。
ただし損失が発生した際には、特定口座と一般口座を合算できないというデメリットがあるため要注意です。
このように資産運用する際には、メリットだけでなくデメリットの部分もあらかじめ確認しておくことが非常に重要です。
つみたてNISA
NISAとつみたてNISAは非課税ですが、つみたてNISAの場合は非課税の上限額は40万円までですが、非課税の期間が20年と長期間に渡るのが大きな特徴となっています。
また金融庁が定めた安定感のある商品が多いため、安心して投資できるのもメリットとひとつとなっています。
今できる対策をしっかりとしていきましょう
人生100年も夢ではなくなってきている現代、たった一度の人生を充実させ生きていくためには、老後にかかるお金について早くから考え、対策を講じておくことが非常に大切です。
40代ぐらいのに時は「老後のことを考えるのはまだ早いのでは」と思う方もいるかもしれませんが、時間は思っている以上に早く過ぎていきます。
ですからできるだけ早急に、月々の貯蓄や家のローンを見直し、また資産運用なども視野に入れて問題点を見つけて、今からでもしっかりと対策を取っておきましょう。